京都府福知山市、AI-OCRとRPAを連携した窓口業務の自動化への共同実験を開始

フューチャーアーキテクト株式会社は、京都府福知山市と共同で、保育園の入園や児童手当の申請などを担当する子ども政策室の主要業務を対象に、AIを活用したOCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)とRPA(Robotic Process Automation)の連携による紙帳票の読取り・データ入力等の作業の自動化に向けた実証実験を開始したと発表した。

福知山市は、子育てしやすいまちとして福祉に積極的に取り組んでおり、20代後半~30代前半の子育て世代の転入も多く、その合計特殊出生率は2.02で本州3位だ。子育て支援策の拡充に注力する福知山市は、「保育園の入園申請」と「児童手当に関する現況届申請」の市役所窓口での待ち時間や書類記入の負担を軽減し、市民により高品質なサービスを提供するため、窓口業務の効率化を進めている。フューチャーアーキテクトは、多数の顧客のプロジェクトで培った業務改革の知見とノウハウ、技術の目利き力と実装力を強みに、AI-OCRとRPAを連携させ文字データを自動で読取りデジタルデータ化できるようにする。これにより、紙帳票の読取り、データ入力、集計・加工、出力までの一連の作業が自動化され、市役所の窓口業務における省力化により、市民の利便性向が図れるという。

2020年10月~2021年1月の実証実験では、窓口業務自動化の実現性を検証し紙の授受を伴う業務の効率化を進めると同時に、定量的な実効性評価をもとに他業務への適用も検討する。また、自動化により生み出された余力で人にしかできない手厚いサービスを開発するなど、省力化による人材の戦略的活用を推進していくとのことだ。

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