個人間カーシェアサービス「Anyca」、スマートフォンで開錠できる「AnycaKEY」を開発

株式会社DeNA SOMPO Mobilityが運営する個人間カーシェアアプリ「Anyca(エニカ)」は、株式会社東海理化が提供するTOKAI RIKA Digitalkeyを導入し、個人間同士でカーシェアするクルマの鍵をスマートフォンで開けることができるシステム「AnycaKEY(エニカキー)」を開発したと発表した。「AnycaKEY」は2021年3月から提供予定で、システムを利用したいオーナーの募集も開始した。

クルマの所有を巡っては、若年層がクルマを買いたくない理由に「駐車場代など今まで以上にお金がかかる(28%)」(一般社団法人日本自動車工業会「2015年度乗用車市場動向調査」)など、維持費の高さが挙がるなか、購入しても車は3%しか稼働しておらず、97%は駐車場に眠っているなどの現状があるという。この現状を解決するために、「Anyca」では5年間個人間カーシェアを運営しており、登録台数は1.6万台以上、東京23区のシェア回数上位100車種の車の月間平均受取金額は25,000円とマイカーの維持費軽減に役立ってきたとのことだ。

「Anyca」は通常対面でクルマのシェアをおこない、リピートして利用するとオーナーとドライバーの間でコミュニケーションが生まれ、新たなコミュニティが形成されるといった楽しみ方がある。しかし、これまではカーシェアの際に対面でクルマを受け渡しする必要があり、時間が合わない、面倒といった理由がカーシェア普及の障壁になっていた。

そこで、今回の「AnycaKEY」を導入することで、クルマのオーナーはシェアや返却対応のために予定を空ける必要がなくなり、より多くのシェアをおこなうことが可能となる。また、クルマを利用するドライバーも「AnycaKEY」を導入しているオーナーのクルマであればこれまで以上に予約がしやすくなる。そして、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、非対面でのシェアをするニーズも高まってきており、非対面化を実現する「AnycaKEY」によって、より便利で安心してシェアをおこなうことも可能になる。そして、「AnycaKEY」の2021年3月の提供開始に合わせて、本システムを導入したいオーナーを募集するという。

■「AnycaKEY」の詳細

使い方の流れ
①クルマのオーナーが専用のキーボックスに鍵を入れ車内に設置
②設置後はオーナーの「Anyca」アプリ(Bluetooth経由)でキーボックスを操作してクルマを施錠
③クルマを予約したドライバーは「Anyca」アプリでキーボックスを操作してクルマを開錠
④車内にあるキーボックスから鍵を取り出し、クルマを運転
⑤クルマの返却時は鍵をキーボックスに入れ、「Anyca」アプリでキーボックスを操作してクルマを施錠
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース
特徴
・個人のクルマに工事不要で手軽に設置が可能
・個人間カーシェアならではの様々な車種に対応可能(約300車種 ※2020年11月現在、順次対応数拡大中)

料金
期間限定無料(2022年4月以降、月額1,650円を予定)

応募条件
・「Anyca」にてクルマ登録を完了した人
・「AnycaKEY」に対応している車種を持つ人
・スペアキーを持つ人

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