在庫ゼロで生産・販売から配送まで完全クラウド化を実現 受注生産特化型クラウドサービス「sitateru CLOUD 販売支援」提供開始

シタテル株式会社は、旧来のデジタル・ネイティブ・ブランド(※1)向けの「sitateru SPEC(シタテルスペック)」を、ユーザーが必要な機能のみを利用できるクラウド型へリニューアルし、新たに衣服販売事業者全般向けに、業界初(※2)の受注生産特化型のクラウドサービス「sitateru CLOUD 販売支援(※3)」を正式リリースした。年内に100社の導入を目指し、アパレル産業が抱える大量生産・大量破棄の課題解決に向け取り組むという。

出典元:リリース情報より引用
※1 デジタル・ネイティブ・ブランド(DNB)
D2C(Direct to Consumer)と呼ばれるビジネスモデルを活用し、エンドユーザーと直接の接点をもつことで、高いエンゲージメントを構築し、データと分析力を起点に事業を成長させるデータドリブンなブランドのこと。主なターゲット層をミレニアル世代以下とし、製品そのものの価値よりも、製品がもつ世界観に重きを置くことで、ターゲットユーザーの共感を売上に結びつけていくことを特徴とする。

※2 業界初
自社調べ。

※3 「sitateru CLOUD 販売支援」
β版に関しては、2020年9月より提供開始。

サービスリリースの背景

これまでシタテルは、アパレル業界が抱える産業構造の課題や環境にまつわる課題に対し、様々な取り組みをおこなってきた。
昨年4月には、衣服の生産における管理やコミュニケーションの煩雑さを、クラウドを活用して解決すべく、「sitateru CLOUD 生産支援(※4)」のサービス提供を開始。これにより、衣服生産におけるサプライチェーンを最適化し、アパレル業務の効率化や生産性の向上を実現。多重構造化した複雑なアパレル産業の構造改革を推進している。
また、IP・コンテンツホルダーなどのDNB向けサービス「sitateru SPEC(シタテルスペック)」では、受注生産の仕組みを通じて在庫ゼロを実現し、DNBの衣服づくりを生産から販売、物流までワンストップでサポートしてきた。
そして今回、DNB向けサービスであった「sitateru SPEC(シタテルスペック)」を受注生産特化型のクラウドサービス「sitateru CLOUD 販売支援」にリニューアルし、衣服販売事業者全般向けにリリースした。様々な機能から必要な機能だけを利用することが可能となり、よりユーザーが能動的に使うことが出来るクラウド型サービスへと拡張することで、衣服販売事業者全般の利用を見込み、引き続き受注生産の仕組みを通じた適量生産・適量消費を実現。サステナブルな取り組みを推進していくという。


※4 「sitateru CLOUD 生産支援」
アパレル事業者向けのクラウドを用いたデジタル衣服管理ツール。衣服生産の管理や工場とのコミュニケーションをデジタル化し、業務の効率化やリモートワーク対応など、サプライチェーン全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進。また、シタテルが連携するサプライヤーとも直接取引を行うことが可能となっており、サプライチェーンの分散化を実現。工場を複数拠点化しリスク分散させ、アパレル事業者の持続可能な事業基盤の構築を支援する。

「sitateru CLOUD 販売支援」のサービス概要

受注成立数・目標数を設定し、クラウドファンディングのように注文数が採算ライン(最低ロット)を超えた場合のみ生産・販売することが可能なため、在庫ゼロを実現する。また、シタテルの保有する豊富なサプライヤーネットワークで生産ができ、さまざまなオプション機能も充実している。販売においては、開発不要で利用できるECを提供。オリジナルドメインでの販売が可能となり、自社独自のオリジナリティの高いECサイトで販売、生産から配送までをワンストップでサポートする。

▼sitateru CLOUD 販売支援のEC販売画面/管理画面
出典元:リリース情報より引用

「sitateru CLOUD 販売支援」の主な機能

出典元:リリース情報より引用
1.Webデザイン機能
管理画面から必要項目を入力するだけでECサイトが完成。商品ページではデザインカスタマイズが可能。SEO対策機能あり。

2.生産連携機能
オンラインでシタテルのコンシュルジュと接続しOEM生産の依頼がスムーズに。

3.複数企画(ブランド)設定機能
ひとつのサイトで複数の企画を同時販売可能。企画ごとにサブトップページを持つことが出来る。

4.受注生産・販売機能
アイテム別に受注成立数・限定数量の設定ができ、さまざまなタイプの受注生産に対応。

5.シークレット販売機能
ショップにパスワードをかけることが可能。社内販売や限定客向けセール用のECとして活用も可能。

6.マーケティング機能/アクセス解析機能
Google AnalyticsやFacebook広告などのタグ設定に対応。会員データ・購買データはCSVでダウンロード可能。


今後の開発予定としては、ECのデザインカスタマイズ機能のアップデートや在庫販売機能の追加、他言語切替機能などの実装を予定している。また、アパレル業務のDXを支援する「sitateru CLOUD 生産支援」との機能連携についても、2021年後半に予定しているという。

Article Tags

Special Features

連載特集
See More