農業用収穫ロボットを開発するAGRIST、VC・地域金融機関など6社から資金調達を実施
2021/3/3
農業用自動収穫ロボットの開発を行うAGRIST株式会社(以下、アグリスト)は、株式会社ドーガン・ベータ及び株式会社宮崎太陽キャピタルがそれぞれ運営する投資事業組合、ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社、並びに宮銀ベンチャーキャピタル株式会社、ジャフコ グループ株式会社及びインキュベイトファンドがそれぞれ運営する投資事業組合を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施したと発表した。
アグリストの収穫ロボットは、吊り下げ式で、ワイヤーをつたってハウス内を移動し、10アールあたり1台で年間収穫量の20%を収穫することで、農家の収益性向上に貢献する。ロボットの提供は、1台あたり初期導入費150万円のレンタル形式を予定しているという。
アグリストは、国が実施している2020年度「スマート農業実証プロジェクト」を受託した共同事業体の1団体として参画。6人の農家と共に収穫ロボット6台を活用した稼働実証を開始している。
今後は、ピーマンの生産地としても有名な茨城県神栖市でピーマン自動収穫ロボットの実証実験を開始する。また同社は埼玉県深谷市が主催する「DEEP VALLEY Agritech Award(ディープバレーアグリテックアワード)」で最優秀賞を受賞しており、深谷市できゅうり自動収穫ロボット導入を予定しているという。2021年春には関東にオフィスを開設し、2021年末までに合計25名のエンジニアを宮崎県と首都圏で採用予定とのことだ。