本実証実験では、ニアミー独自のAIを活用したオンデマンド型シャトルサービス「スマートシャトル」を利用し、大企業や住居が高密度に集積する東京都心部において、通勤が必須なワーカーや新型コロナウイルス等への懸念が大きい基礎疾患保有者・妊婦、さらに移動制約のある障害者等に、自宅から職場・買い物先等までドアツードアで行ける「安全・安心・快適」な移動手段を提供する。その結果から、東京都心内の移動に関する課題を抽出・検証することで、東京都が掲げる「『未来の東京』戦略ビジョン」における「誰もが輝く働き方」や「都市の機能の更なる向上」の実現を推進するとのことだ。
「スマートシャトル」は、ニアミー独自のAI技術により同乗者をマッチングし、最適なルートで各利用者をピックアップし、目的地に送迎するため、1人でタクシーに乗るよりお得な料金で利用できる。また、特定少数での利用となるため、利用者の管理・追跡が可能であり、既存の交通手段における混雑を避け、利用者を安全に目的地に送迎することができる点が特徴だ。
①八重洲・日本橋・京橋エリアを中心とした企業の従業員向け実証実験
・対象者 :東京スクエアガーデン、東京建物日本橋ビル、大手町タワーのテナント企業の従業員
・期間 :2021年3月22日 〜 2021年4月16日まで(実施中・土日祝は除く)
・時間 :平日7:00発-19:00着
・発着点 :東京23区内
・利用方法:オンラインによる事前予約制
・料金 :無料 (実証実験期間中のみ)
②東京湾岸エリア内の「Brillia」居住者向け実証実験
・対象者 :Brillia Mare 有明TOWER&GARDENおよびBrillia有明SkyTowerに住む成人のうち、事前登録100名を対象
・期間 :2021年4月3日 〜 2021年5月9日まで(予定)
・時間 :7:00発-19:00着
・発着点 :江東区・中央区・千代田区・港区
・利用方法:オンラインによる事前予約制
・料金 :無料(実証実験期間中のみ)
<利用イメージ>
東京建物グループとニアミーは、新型コロナウイルスの感染拡大による社会変化や顧客のニーズの変化を的確に捉え、afterコロナ時代を見据えたサービスの提供が不可欠であるという考えの下、「安全・安心・快適な移動」の在り方について日々議論や実験を重ねてきた。今回、昨年6月に実施済みの、「スマートシャトル」を利用した東京建物社員向けの実証実験の結果も踏まえ、「スマートシャトル」での移動が、東京建物がまちづくりに注力する八重洲・日本橋・京橋エリアを中心とした東京都心のワーカーや居住者に対し、一定の価値が提供でき、エリア全体の価値向上にも繋がるものと考え、本実証実験の計画に至ったとのことだ。本実証実験の結果を検証することで、東京建物および東京建物グループが管理するオフィスビルの利用者や分譲・賃貸マンションの入居者の「安全・安心・快適な移動」を実現し、コンパクトな範囲に大企業や住居が高密度に集積する東京都心のエリア価値向上にも寄与する新たな移動サービスの構築・実装を検討する。