ソフトバンク、宇宙空間や成層圏から通信ネットワークを提供する「非地上系ネットワークソリューション」の展開を推進
2021/6/10
ソフトバンク株式会社は、Skylo Technologies, Inc.(以下、Skylo)と、衛星通信サービスの日本での展開に向けた協業に合意したと発表した。
ソフトバンクは、さまざまな顧客のニーズに合わせてNTNソリューションを提案する。SkyloのIoT向け衛星ナローバンド通信サービスは、漁業や鉱業、海運業などIoTの需要がある産業に対して、従来の静止衛星より低価格な接続を提供している。OneWebの低軌道衛星通信サービスは、政府機関や企業、エンドユーザーに対して、従来の静止衛星より高速かつ低遅延な通信サービスをグローバルで提供する。HAPSモバイルの成層圏通信プラットフォームは、成層圏からLTEや5Gなどの通信サービスを提供することで、インターネット環境が整っていない地域でも、スマートフォンなどのモバイル端末を利用することを可能にするとのことだ。
ソフトバンクは、世界中にインターネットを届けることで、通信環境が整っていないアナログな産業を一気にデジタル化して変革する社会を実現するため、シームレスにつながる先進的な通信サービスやDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションの提供を目指す。
ソフトバンクのグローバル事業戦略本部 本部長の北原秀文氏は、次のように述べている。
「世界には通信環境が十分に整っておらず、アナログな産業がたくさんあります。そのような産業をデジタル化するために、まずインターネットを届けることがファーストステップで、インターネットを届ける手段としてNTNソリューションは非常に有効なテクノロジーになると考えています。ソフトバンクは、SkyloやOneWeb、HAPSモバイルといったNTNソリューションを活用し、世界中に通信ネットワークを提供できるようまい進していきます」
SkyloのCEOのParth Trivedi(パース・トリヴェディ)氏は、次のように述べている。
「Skyloは、低価格な接続サービスや取り扱いやすいサイズの端末を提供することで、お客さまが非地上系ネットワークを利用する際の妨げをなくし、シームレスに接続をしたいという要望に応えることを可能にしました」
OneWebのCEOのNeil Masterson(ニール・マスターソン)氏は、次のように述べている。
「OneWebは、世界中に通信を届けるというビジョンの実現に向けて、ソフトバンクと協業することをうれしく思います。われわれは、新しい技術や商品を開発するとともに、日本およびグローバルの主要な市場に通信サービスを提供するため、許認可の取得や地上局の構築に共同で取り組んでいきます」