シタテル、中小企業や小規模事業者を対象にサステナブル素材の普及を支援

シタテル株式会社は、シタテルが提供するクラウドサービス「sitateru CLOUD 生産支援」の「生地・附属デジタル管理購入機能」を通じ、小ロットの生産がメインである中小企業や小規模事業者を対象に、地球環境に配慮したサステナブルな素材の普及を推進する取り組みを開始すると発表した。

■本取り組みの背景

近年、欧米のアパレル業界では、サステナブルな循環経済へのシフトを次世代のビジネスチャンスと捉え、SDGsへの具体的な取り組みや環境問題への意識がさらに高まっており、ビジネスモデルの変革が急速に進んでいる。この世界的な動きと連動し、国内のアパレル産業においても地球環境に配慮したサステナブル素材の利活用が進められているが、その新たな素材の開発には多額の先行投資が必要であり、大手企業を中心とした普及に留まるケースがほとんどだという。

また、中小企業や小規模事業者は小ロットの生産がメインであるため、バイオーダーで素材を購入する場合、生産の最低条件に満たないケースが多く、小ロットの生産に対応した形でのサステナブルな素材の開発や生産、販売が進んでおらず、普及の遅れが課題となっている。

このような国内のアパレル産業が抱える課題を解決するため、シタテルは、クラウドサービス「sitateru CLOUD 生産支援」の「生地・附属デジタル管理購入機能」を活用し、「sitateru CLOUD 生産支援」を導入する中小企業や小規模事業者に向けに、小ロット生産に対応したサステナブル素材の提供を開始するとのことだ。

■本取り組みの概要

シタテルが提供するアパレル業務の生産ワークフローを改善する「sitateru CLOUD 生産支援」は、2020年4月にサービス提供を開始しており、大手企業だけでなく中小企業や小規模事業者などにも導入が進んでいるという。

本取り組みにおいては、繊維素材メーカーの倉敷紡績株式会社より、縫製時に発生する綿やポリエステル等の裁断片や裁断くずなどをサステナブル素材へとアップサイクルした生地の供給を受け、それらの販売窓口を「sitateru CLOUD 生産支援」の「生地・附属デジタル管理購入機能」で取引連携している服飾衣料資材のトータルサプライヤーの株式会社三景が行う。三景より、「sitateru CLOUD 生産支援」の「生地・附属デジタル管理購入機能」を通じて小ロット生産に対応したサステナブル素材の提供が実現するため、「sitateru CLOUD 生産支援」を導入する中小企業や小規模事業者は、クラウド上でサステナブル素材の購入が可能となる。これにより、大手企業だけでなく中小企業や小規模事業者にまでサステナブル素材の普及が進み、国内のアパレル産業全体におけるサステナブル素材の普及が実現するとのことだ。
出典元:プレスリリース
なお、「sitateru CLOUD 生産支援」の「生地・附属デジタル管理購入機能」で購入可能となるサステナブル素材の第一弾として、リサイクルポリエステル素材を軸とした伊藤忠の素材「レニュー(RENU)」や、裁断屑からアップサイクルしたクラボウの素材「ループラス(L∞PLUS)」などの提供を予定しているという。

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