スクウェア・エニックス・グループと東京大学松尾研究室、AI研究を進める寄付講座を設立へ

スクウェア・エニックス・グループでエンタテインメントに関する人工知能(AI)の研究開発・事業推進を進める株式会社スクウェア・エニックス・AI&アーツ・アルケミーは、東京大学大学院工学系研究科松尾研究室と協力し、寄付講座「世界モデル・シミュレータ寄付講座」を開設すると発表した。期間は2021年7月から2026年3月までの最大5年間で、アドバイザーとして松尾研究室に参画することで、AIに携わる次世代の人材育成および両者の知見を合わせた新しいAIの研究開発を協働して推進する。

■「世界モデル・シミュレータ寄付講座」について

本講座では、スクウェア・エニックス・AI&アーツ・アルケミー社員協力・監修のもと、「シミュレー ション×ディープラーニング」を主軸に「世界モデル」や「言語理解」などの先端トピックを含めたAIに関する講義を実施する。

■設置の背景について

世界のAI研究開発は、現実世界より収集したビッグデータを活用したディープラーニングから、現実を模した仮想的な「シミュレーション」空間において生成・蓄積したデータを用いてディープラーニングを行う方向へとシフトしている。こうしたトレンドの変化によって、実際の工場などをシミュレーション空間内に再構成することで、より短期間かつ効率的にデータを生成・取得しディープラーニングを行うことが可能となるなど、様々な産業で活躍するAIが開発されることが期待されている。

更には、ディープラーニングによってシミュレーション空間自体を構築する「世界モデル」に関する研究や、このモデルに基づきAIが人間のように言葉の意味を理解する「言語理解」に関する研究といった、AIのポテンシャル拡大に資する研究も網羅することを想定しているという。

今回、日本のディープラーニングの研究開発をリードする松尾研究室と、ゲームという仮想空間で様々な世界を構築してきた知見およびゲーム内で動作するAI研究開発に強みを有するスクウェア・エニックス・AI&アーツ・アルケミーが協働することで、両者の強みを活かした人材育成および前述した分野を中心とした研究開発を推進するという。

本講座の設置を通じて、松尾研究室はAIに関する基礎的な研究の社会実装をさらに加速するとともに、 ディープラーニングの研究をリードする人材を輩出することを目指す。スクウェア・エニックス・AI& アーツ・アルケミーは、ゲーム産業にも影響を及ぼす可能性がある「シミュレーション×ディープラーニング」について先進的に研究開発や知見の蓄積を行うことで、産業の変化への対応や、社の目的であるエンタテインメントAIの研究開発、次世代のエンタテインメントへの応用などの可能性を模索するとのことだ。

■概要

講座名 : 世界モデル・シミュレータ寄付講座
設置日 : 2021年7月1日(木) ※学生向け講座は2021年秋を予定
登壇者 : 未定

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