凸版印刷とcombo、スタートアップスタジオ事業で協業開始
2021/7/19
凸版印刷株式会社は、新規事業開発・スタートアップ投資を行う株式会社コンボ(以下、combo)との、新規事業の創出・成長に特化した資本業務提携を2021年3月末に行い、この7月より、スタートアップスタジオ「combo」の設立にあわせ、本格的な協業を開始すると発表した。
凸版印刷はcomboへの参画を通し、起業家人材をはじめ、スタートアップや事業会社の新規事業部門などとの協業・共創を加速するとともに、社内における新規事業構想の社会実装化に向けたスピードをあげ、社会の課題や期待に応える製品・サービスを提供。社会的価値創造企業を目指し、社会全体のDX推進に貢献するとのことだ。
■協業の背景
今回創業したcomboの母体となるPARTYは、「未来の体験を社会にインストールする」国内有数のクリエイティブ集団であり、企業やサービスのブランディング、アートやインスタレーションなどエンターテイメントをはじめとする幅広い領域の支援に加え、自ら事業主体としてプロダクト・新規事業を創出・提供している。
一方、凸版印刷では中期的な経営課題の1つとして新事業・新市場の創出を掲げ、多くのスタートアップへ出資・資本業務提携を行っている。スタートアップの先進的な技術やビジネスモデルと、グループ会社を含む凸版印刷の持つ様々なケイパビリティを掛け合わせ、社会に向けた新しい価値を創造している。
今回の協業により、comboでは、PARTYの持つ事業設計・デザインのノウハウを再現性あるプロセスとして確立し、「アイデアはあるものの、先端テクノロジーを用いた実装ができない」、「経営チームを作って起業・スタートアップに挑戦したい」、「社内に新事業のアイデアはあるものの、事業化するためのノウハウや人材育成に悩んでいる」、「事業のマーケティングを強化してスタートアップとして急成長を実現したい」などといった課題を持つ起業家人材や事業会社(新規事業部門など)と共に、期待値の高い新規事業を多発させるスタートアップスタジオをプラットフォームとして提供する。
また、凸版印刷では、comboのスタートアップスタジオに、情報のインターフェースやモノづくり関連のケイパビリティを共有する。また凸版印刷社内でも、デジタル領域を中心に、凸版印刷が展開・構想する様々な製品・サービスに、comboのノウハウ・実践知を活用し、より一層の社会の課題や期待に応える製品・サービスを提供するとことだ。