新型コロナウイルスの「自宅療養患者用状態報告・管理システム」が無料提供開始

医療機関向けウェブサービス開発を手掛ける、エミュイン合同会社は、新型コロナウイルスの自宅療養患者用状態報告・管理システムを、2021年08月23日より提供開始したと発表した。

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患者の個人データに運営会社(エミュイン合同会社)が一切アクセスしない (できない) という点が最大の特徴である「セキュア問診票」において、新型コロナウイルス診療に関わる問診票の利用を全て無料とし、専用の問診票を提供することで実現したという。

■背景

新型コロナウイルスの爆発的感染拡大を鑑み、エミュイン合同会社が提供する「セキュア問診票」において、新型コロナウイルスにかかわる問診票を緊急リリースするとともに、その利用を無料とした。

既存のシステムでは、入力するだけでも大変なため、状態が悪くなった患者を効率よく見出せないとの現場の声があったという。そこで、患者が簡単に入力でき、医療機関側では、コンソール画面上で患者の状態を把握でき、迅速な対応が必要かどうかを容易に判断できるシステムが必要と考え開発に至ったとのことだ。

なお、通常の問診票サービスは運営会社が患者情報にアクセスできるが、エミュインの提供するセキュア問診票では患者情報の解読は医療機関でのみ可能であり、情報の窃取の可能性がないので、新型コロナウイルス診療においても安心して利用できるという。

■特長

1:実際に新型コロナウイルスの診療に従事する医師が中心となって作った。
医療現場で何が必要とされているのかを熟知したメンバーが医療者目線で開発したので、効率的に利用することができる。

2:あらかじめ自宅療養の患者の状態を把握するための問診票が準備してあるので、すぐに活用できる。質問内容やアラートレベルの設定は自由に変更可能。
例えば呼吸状態の悪化を適切に把握するためには、酸素飽和濃度が測れれば数値が使えるが、大半は自宅に装置がなく、そのような患者の病状を自覚症状から的確に把握するためには、問診内容の設定が非常に重要だ。そこで、エキスパートの指導の下にわかりやすく答えやすい問診票を作った。利用者は状況に応じて自由にその内容を修正したり全く新しい問診票を作ることもでき、病状から自動判定するアラート機能の閾値も自由に設定できる。

3:患者には事前にQRコードを渡しておき、定期的に状態を入力して送信してもらうが、アプリ起動から入力し送信完了までにかかる時間は20秒程度なので、体調が悪くても利用しやすく設計されているという。
目的は状態の悪化した患者をいかに拾い上げて効率的に医療資源を活用するかということなので、具合が悪くなったときに患者が入力できないのでは有用とはいえない。急速に悪化し意識障害などが生じて回答を送信できない事態になった場合は、一定時間以上無回答である患者を検出し表示する機能があるので迅速に対応できる。

利用イメージ
出典元:プレスリリース

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