NTTデータ、誰でもAPIを登録・検索できる金融APIマーケットプレイス「API gallery」を開設へ
2021/9/1
株式会社NTTデータは2021年10月から、誰でも無料でAPIを登録/検索できる金融APIマーケットプレイス「API gallery」をウェブ上に開設すると発表した。公開に先立ち、8月31日からAPI galleryに登録する「API提供者(プロバイダー)」の募集を始める。
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NTTデータは新しい金融IT戦略である「Open Service Architecture(OSA)」のコンセプトに基づき、API galleryで組込型金融(Embedded Finance)や金融機関と行政機関のシステム接続など業界の垣根を越えたデジタル化を推進する。日本最大の金融APIエコシステムへ成長させるため、本年度中に金融機関/企業を合わせて200団体以上の参加を目指す。また、2022年1月をめどにSlack等を活用したAPI利用者同士のコミュニティー機能も追加する予定だという。
■背景
NTTデータはこのような現状を解決すべく、APIを誰でも無料で検索でき、双方のマッチングにつながる金融APIマーケットプレイスを2020年から構想してきた。2021年10月に公開の準備が整ったことから、今回API galleryに登録するAPI提供者(プロバイダー)の募集を始めるとのことだ。
■API galleryについて
1.特定の企業/団体に縛られず幅広いAPIを中立的に掲載
銀行、FinTech企業、行政など、幅広いAPI提供者が作成したAPIを中立的に掲載する。銀行については、同社のAPIサービスを利用していない銀行のAPIも掲載する。利用者は特定のAPI提供者に縛られずに、用途に応じて最適なAPIを選べる。NTTデータは、同社や特定の企業/団体のAPIだけを掲載するのではなく、パブリックな立場でAPIの利用を促進するという。
APIだけでなく、APIを包含したソリューションも掲載。利用者は必要に応じてAPIとソリューションどちらからでも検索できる。APIはマイクロサービス化されており、単体だとユースケースが分かりにくい場合があるという。APIを含んだソリューション単位での検索を可能にすることにより、API利用者は実際のビジネスシーンにおける活用方法を想像することが可能となる。
3.コミュニケーション機能でビジネス創発を促進
2022年1月にめどにSlack等と接続し、API利用者同士のコミュニティー機能も追加する予定だという。API提供者とAPI利用者が直接コミュニケーションし、既存のAPIに関する問い合わせや新しいAPI等に関するアイデア交換などが可能になる。APIをきっかけに、ビジネスの創発につながる場とすることを目指す。必要に応じて、同社のコンサルタントが登録者/利用者間のマッチングやその先の事業創発を支援する予定だ。また事業やユースケースはイベントや同社サイト等で積極的に発信し、金融APIエコシステムとして活性化させるとのことだ。
NTTデータはこれらの特長を持つAPI galleryにより、組込型金融(Embedded Finance)や金融機関と行政機関のシステム接続など、業界の垣根を越えたデジタル化を推進する。例えば、行政のマイナポータルと金融機関の勘定系システムがAPIでつながれば、年末調整等の行政手続きをワンストップ化することも可能になるとのことだ。