森ビル、VRを活用した「火災時初動訓練VRシミュレーター」を独自開発

森ビル株式会社は、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」を舞台に、最新のVR技術を活用した「火災時初動訓練VRシミュレーター」を独自開発したと発表した。これにより、現実世界で体験することが難しい臨場感のある初動訓練を、いつでも、どこからでも、何度でも、仮想空間において実施することが可能となる。

森ビルは、「逃げ出す街から逃げ込める街へ」のコンセプトのもと、長年にわたって安全・安心な都市づくりを実現すべく、様々な取り組みを実施してきた。その一環として、火災発生時における初動訓練を定期的に実施しているが、テナントが入居する稼働中のオフィスやレジデンスにおいては火災発生現場を忠実に再現することは不可能であり、大規模かつ本格的な初動訓練の実施には限界があった。この課題を解決すべく、株式会社理経がVR制作を協力し、森ビル独自の「火災時初動訓練VRシミュレーター」の開発に至ったとのことだ。

本VRシミュレーターを活用することで、仮想空間内で訓練者が実際に火災報知機を鳴らしたり、燃え上がる炎の前で消火訓練をすることが可能となる。さらに、扉に触れた際に火災による熱を疑似体験できる、感熱デバイスの導入も検討しているという。また、本VRシミュレーターには、各種判断・行動に対する採点機能も搭載しており、担当者の主観に頼らない、客観的な採点結果によって、より効率的なスキルの向上が期待できる。加えて、コロナ禍で人流抑制や様々な行動制限がある中においても、いつでも、どこからでも、何度でも、火災時における適切な初動訓練の実施が可能となる。

同社物件の管理・運営に関わる現場社員・協力会社スタッフを対象として、本VRシミュレーターによる初動訓練を順次開始するとのことだ。
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース

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