NECとFiNC Technologies、AIやヘルスケアアプリを活用し岡山市や広島県が取り組む健康意識向上・生活習慣改善に向けた行動変容を促す事業を支援

日本電気株式会社(以下、NEC)と株式会社FiNC Technologies (以下、FiNC)は、岡山市や広島県向けにAIやヘルスケアアプリなどの先進ICTを提供し、両自治体が取り組む健康意識向上や生活習慣改善に向けた行動変容を促すための事業を支援すると発表した。

本事業は、岡山市では10月1日から国保加入者で特定保健指導対象者などに該当する住民を対象に、広島県では12月1日から健康経営に取り組む県内企業等の従業員を対象に開始する。近年、一人ひとりが健康で社会参加を長く続けられる社会に向けて、自治体では住民に早い段階から自身の将来の健康を意識して運動や食事などの生活習慣改善に取り組んでもらうための環境作りが求められている。また、少子高齢化や生活習慣病増加に伴う医療費などの社会保障給付費の増大により、自治体はその適正化に向けた取り組みが重要となっている。

本事業では、NECのAIを活用した「NEC健診結果予測シミュレーション」と、FiNCが提供するヘルスケアアプリ「FiNCアプリ」の連携により、健診結果をAIで分析しアプリを活用して健康プログラムを提案することで、参加者の生活習慣改善に向けた行動変容を促す。

具体的には、「NEC 健診結果予測シミュレーション」は、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の一つである「異種混合学習技術」を活用し、健康診断結果から体重、腹囲、血圧、血糖、脂質及び肝機能など生活習慣病に関連の深い12種類の検査数値の将来予測を示す。またAIが分析した効果の高い生活習慣改善の提案や、生活習慣を改善した場合の将来予測について分かりやすくシミュレーション結果を可視化する。シミュレーション結果はFiNCアプリ上から閲覧でき、生活習慣の条件を変更してシミュレーションし直すことも可能だ。

また、ヘルスケアに特化した「FiNCアプリ」は、歩数、食事、運動、体重、睡眠、生理などに関するライフログの記録をすることで、パーソナライズされた分析・アドバイスを表示する。さらに、管理栄養士、理学療法士、スポーツ科学博士による専門家が監修した高血糖、高血圧、脂質異常の3種に対応した運動や食事などの集中対策プログラムを提供する。

これらにより、参加者は早い段階で生活習慣改善に取り組むための「気づき」を得られるだけでなく、次回の健診受診までの間に専門家監修の健康プログラムを活用して行動改善に取り組めるなど、「継続」まで含めたサポートを受けられる。また、自治体としてもポータル機能を活用し参加者の健康改善への取り組み傾向を把握することが可能となり、次の健康増進施策の立案に役立てることができるとのことだ。
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース
【活用自治体の概要】

1.岡山市AIを活用した健康見える化事業
開始日:2021年10月1日~2022年2月28日
概要 :一人ひとりに適した継続性のある生活習慣改善の健康プログラムをアプリで提示し、生活習慣の改善を促す。
対象者:国保加入者で特定保健指導対象者等 約11,000名

2.広島県健康経営の推進に向けた実証試験
実証期間:2021年12月1日~2022年3月31日
実証概要:「健康経営」に取り組む県内企業と連携し、従業員の健康づくりにつながる実効性ある取り組みを検証する。
対象者 :広島県内に事業所のある企業等の従業員 約2,000名

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