インクルージョン・ジャパン、SaaS型脱炭素化プラットフォームを提供するゼロボード社へ出資
2021/10/6
ベンチャー・キャピタルであるインクルージョン・ジャパン株式会社は、CO2排出量の可視化で脱炭素経営を後押しする、SaaS型脱炭素化プラットフォーム「zeroboard」を提供する株式会社ゼロボードへの出資を実施したと発表した。
■zeroboardの詳細
具体的には、以下の4つのアプローチでサービス提供を行う。
・CO2排出量の算出・把握
スコープ1及びスコープ2の効率的な収集・可視化はもちろんのこと、煩雑なデータ収集が必要だったサプライチェーン排出量(スコープ3)の算出を、グローバル基準(GHGプロトコル)に基づいて簡単に算出・可視化することが可能。様々なビジネスツールとの連携による入力作業の削減や、サプライチェーンの上流に位置する取引先企業からのデータ連携(CO2トラッキング)も可能だ。
・排出量の削減・カーボンオフセット取引
会社としてコミットしたCO2削減目標に基づく実績管理が可能。zeroboardのパートナー企業のもつ削減ソリューションの提案や費用対効果のシミュレーション機能に加え、どうしても削減できない排出量については、プラットフォーム上でカーボンオフセットが可能だ。
・情報開示・サプライチェーン内での可視化
統合報告書や各種調査機関向けの報告書作成機能に加え、省エネ法、温対法などの報告書式でのエクスポートも可能で、社内・グループ内のデータ集計の労力が大幅に削減できる。また、ゼロボードが連携している金融機関や自治体へのデータ開示や、納品先あるいは消費者へ提示するための商品毎のCO2排出量の算出機能を提供することで、非上場企業であっても、企業価値の向上やキャピタルコストの低減といった形で、CO2排出量削減にメリットを見出すことを可能にする。
・最終消費者の巻き込み
B2Cサービスとの連携APIにより、最終消費者へのサービス提供シーンでの排出量可視化・小粒のカーボンオフセット取引を提供する。消費者への啓蒙・ライフスタイル変革につなげることで、脱炭素化へ向けた取り組みが支持される社会を実現する。