デジタル資産管理機構、日本刀のNFT化を発表

一般財団法人デジタル資産管理機構(以下、デジタル管理機構)は、日本刀のNFT化を行うと発表した。

デジタル管理機構は、NFTを活用して国内の伝統技能や技術、美術品などの資産を守り後世に伝えていくことを理念として活動する団体だ。NFTとは、芸術作品や音楽作品から不動産までの様々な資産的な価値がある物の所有権を証明する働きを持つトークンで、ブロックチェーンを活用して所有権に関する情報を管理する仕組みのため、改ざんや捏造に強いという特徴を有す。特に、貴重な文化財や美術品、不動産などの現物資産は価値の保管が重要だ。そこで、現物資産の保管先として財団法人を設立し、NFTの特徴を生かして伝統的な価値のある資産を守ることを理念として活動しているとのことだ。

デジタル資産管理機構が、今後NFT化していくのは主に次のようなアイテムだ。

1. 美術品・コレクション
2. 不動産利用権
3. プロジェクトファイナンス

それぞれをNFTとして保管する目的は、次の通りだ。

1. 美術品・コレクション:出どころや保管状況など細かい出自不変情報の提供と価値の保証と記録
2. 不動産利用権:レントロールや評価額、終始履歴、購入時価格の証明と記録
3.プロジェクトファイナンス:IoTを始めとしたログ情報の信用性の提供、終始履歴の証明と記録

上記のアイテムの中でも、デジタル資産管理機構が最初に取り組みを行うのは美術品のカテゴリだ。プロジェクトの第一弾として、日本刀をNFT化することを決定した。NFT化を行う日本刀は既に完成しており、デジタル資産管理機構への引き渡しも完了しているという。デジタル資産管理機構は、2021年10月中にNFT化する。今後、デジタル資産管理機構では日本刀のNFT化の他、非常に高価格帯の美術品や不動産利用権、プロジェクトファイナンスの各分野において、様々なアイテムをNFT化する活動を行うとのことだ。

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