東北大学、スマートチェアを活用し「腰痛の悪化」を高精度で予測

東北大学は、スマートチェアを活用し腰痛悪化を高い精度で予測することが可能となったと発表した。

■概要

日本人の10人に1人が腰痛に悩まされているという。たとえ正しい姿勢を保っていても長時間座っていると腰痛が悪化することがある。腰痛の発生を予測できれば、回避するためのストレッチングやエクササイズなどの行動をとることが可能だ。東北大学大学院医工学研究科の健康維持増進医工学分野永富良一教授らのグループは、オフィスで働いている22名に荷重センサーを装着したオフィスチェア(スマートチェア)を実際に3ヶ月間使用してもらい、座っているときの荷重変化の信号をAI解析することにより、姿勢の固定化を防いでいる可能性がある細かい動きの共通パターンを発見し、そのパターンがみられないと、腰痛悪化が高確率で起こることを見出した。本研究は、規則性に乏しい時系列生体信号からAIを用いて生理学的に意味のある事象(腰痛)の予測が可能であることを示した重要な報告だという。ウェラブル機器など日常的にさりげなくセンシングできる生体信号の利用価値が飛躍的に高まることが期待されるとのことだ。
出典元:プレスリリース

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