楽天モバイルと楽天ヴィッセル神戸、5GとVPS技術を活用した試合観戦体験の実証実験に成功
■本実証実験の概要
本実証実験では、専用アプリケーションを搭載したスマートフォンをピッチにかざす、またはスマートグラスを着用しピッチの試合を観戦することで、試合情報やJリーグ公式の統計データ(JSTATS)に基づいた選手の基本情報をVPS技術を活用して、AR表示できることを確認した。前回2020年11月に実施した実証実験ではアプリケーションを使用する前に位置特定のためARマーカーの読み込みが必要だったが、今回はVPS技術を活用することで、デバイスの位置情報を特定する精度が向上し、スタジアムのさまざまな座席からもARマーカーを読み込むことなくARでの試合観戦体験を楽しむことができるという。さらに今回、スマートフォンに加えスマートグラスでの検証も行い、没入感や臨場感のある観戦体験を実現したとのことだ。
本実証実験では、VPS技術により高い精度で位置情報を特定することで、さまざまな座席からスタジアムの形状に合わせたAR広告を表示できることを確認した。看板などリアルの広告と組み合わせたバーチャル広告の表示や、リアルの広告では掲載できない場所や空間への表示、または試合状況に応じた広告など、広告枠の拡大につながる活用を検討しているという。
また、専用アプリケーションを「楽天市場」と連携させ、スマートフォンに映し出された選手をタップ、もしくはスマートグラスを装着しコントローラーを操作することで、選手の着用ユニフォーム等のアイテムを購入できる機能を実装、より直感的に楽しめる、新しいショッピング体験の提供に向けた検証を行った。
今後、楽天IDと連携することでよりパーソナライズされた広告表示やショッピング体験を可能にするなど、楽天エコシステムとの連携も視野に、O2O(Online to Offline)、OMO(Online Merges with Offline)施策の活用を検討するとのことだ。