3Dアバター技術を活用したアパレル業界向け「バーチャル試着ソリューション」が提供開始

株式会社VRCは、独自に保有する3D基盤技術を活用したアパレル業界向けバーチャル試着ソリューションの提供を開始したと発表した。

東芝テック株式会社とVRCは両社で、バーチャル試着サービスのプロトタイプを開発し、東芝テックが2020年10月にオープンした新しいコンセプトのショールーム「TEC 01 SIGHT SHOWROOM(テック・ゼロワン・サイト・ショールーム)」に体験コーナーを設置した。

現在、アパレル業界全体において、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により実店舗における顧客体験の変化や、大量生産による廃棄量の増加による環境汚染対策のため、デジタル技術を活用した取り組みが進められている中で、デジタルヒューマンによるプロモーション活動や、一部生産工程において3Dモデリング技術をいれた衣類のサンプルデザイン作成など、様々な場面で3D技術を活用した実例が増えている。その中で、VRCは実際に触れて体験するエンドユーザーが使いやすく、導入する企業が簡単に使えるソリューションを実現し、さらに社会的貢献に繋がるための3D基盤技術とそれを活用したソリューションの実現を目指し、邁進しているという。

今回VRCは、アパレル業界専用の高精度な撮影技術や衣類の独自3Dモデリング技術に加え、従来時間をかけて事前準備してフィッティング作業をしていたバーチャル試着を、即時にオートフィッティングできる技術を開発し、あらゆるアパレル企業が使えるソリューション化を実現。東芝テックとは本ソリューションを活用したバーチャル試着サービスのプロトタイプで、アパレル事業社が抱える課題を解決し、買い物客へ新たな顧客体験を提供するとのことだ。

■サービス概要

即時ボディスキャン装置「SHUN’X Apparel」とバーチャル試着アプリ「Virtual Palette」で、新たなデジタル試着を体験できる。「SHUN’X Apparel」は省スペースでの設置を実現し、店舗の試着室やポップアップイベントなど様々な場所での活用が可能だ。装置に入り全身をスキャンすることで、ボディサイズを推定し、自分そっくりのアバターを即時生成する。
出典元:プレスリリース
またバーチャル試着アプリ「Virtual Palette」では3Dの洋服を自身のアバターを活用して、自分の体型に合わせた自由自在な試着体験ができる。バーチャルの試着体験で、気になるファッションコーディネートをいつでもどこでも楽しむことができる。今までは実際に試着をすることでしか得られなかった直観的な試着感を、スマートフォンのアプリで可能にした。
出典元:プレスリリース

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