伊藤忠商事、電子ペーパー大手「E Ink社」と製品の国内・海外展開に関する協業に合意

伊藤忠商事株式会社は、電子ペーパーの世界最大手メーカーであるE Ink Holdings(以下、イーインク社)と、電子ペーパーを活用した製品群の国内及び海外展開について協業することに合意したと発表した。

電子書籍端末の浸透や、コロナ禍におけるテレワーク需要等に伴い、電子ペーパー関連市場が急拡大している。世界の電子ペーパーの市場規模は2020年の約5,000億円から毎年20%の成長により2025年には約1.5兆円規模になる見込みで、既に4億個の電子棚札と1億3,000万台の電子ブックデバイスが普及しているという。また、電子ペーパーは、超低消費電力であることと、紙の代替となることで累計237万トンのCO2排出削減に貢献しており、SDGsの観点からも注目が高まっているとのことだ。

イーインク社は、電気泳動式技術を用いた電子ペーパーを開発・提供する業界最大手の電子ペーパーメーカー。同社の電子ペーパー技術を用いたディスプレイは、外光反射の反射式表示により目に優しく紙のように読むことができ、またメモリー性があるため無電力でディスプレイ上の画面を表示し続けることが可能だ。大手の電子書籍端末や電子棚札のみならず、電子ノート、サイネージ、物流タグなど、幅広い分野で展開されている。

伊藤忠商事は、今回の提携を通じて、イーインク社の電子ペーパー技術と、伊藤忠商事や伊藤忠グループが持つ国内外のネットワークを活かし、電子サイネージ、電子棚札、電子物流タグ等といった電子ペーパー関連製品のさらなる拡充・展開を進める。加えて、電子ペーパー周辺のシステム連携需要にも着目し、DX関連のグループ会社等と連携して、国内外の顧客のニーズに即した利用環境を構築し、企業のDX化を支援するとのことだ。

タブレット型の電子ペーパーイメージ
出典元:プレスリリース

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