Unityと現代自動車、「メタファクトリー」のための新しいメタバースのロードマップとプラットフォームを共同で設計・構築するためのパートナーシップを発表

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社の親会社であるUnityは、現代自動車と、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー2022(CES 2022)において、「メタファクトリー」のための新しいメタバースのロードマップとプラットフォームを共同で設計・構築するためのパートナーシップを発表した。

出典元:プレスリリース
このパートナーシップにより、現代自動車は、メタバース・プラットフォームでサポートされた物理的な工場のデジタルツインである「メタファクトリー」を建設する最初のモビリティ・イノベーターになるというビジョンを実現するという。「メタファクトリー」の導入により、現代自動車は、従業員が現場にいなくても、最適な運転条件を評価、推測、作成するために、数多くのシナリオを仮想的にテストすることができるようになる。

このコラボレーションは、リアルタイムの3Dバーチャルプラットフォームに結実し、現代自動車の幅広い顧客層に、販売、マーケティング、顧客体験など、より包括的なサービスを提供する。つまり、消費者は、実際の車に乗り換える前に、様々な自動車関連のソリューションをデジタルで試し、テストし、関与することができるようになるとのことだ。

Unityは、今回のMOU(基本合意書)を通じて現代自動車の戦略的パートナーとなり、未来のモビリティソリューションのリーダーになるという現代自動車のビジョンを支援する。本覚書は、スマートマニュファクチャリング、AIのトレーニングと研究、および自律走行シミュレーションの分野に関連している。

「リアルタイムのデジタルツインは、私たちの生活、仕事、買い物、そして地球に良い影響を与える方法を恒久的に変え、メタバースと呼ばれるものの重要な要素となるでしょう」とUnity社長兼最高経営責任者(CEO)のジョン・リカテロ(John Riccitiello)氏は述べる。「現代自動車の工場運営のデジタルツインを含む将来のビジョンは、製造業における重要な技術的進歩を意味し、その効率性には無限の可能性があります」

「シンガポールの現代自動車グループ・イノベーションセンター施設(HMGICS)は、このワールドクラスのメタファクトリーとのコラボレーションにより、製造業のイノベーションのゲームチェンジャーとなるでしょう」と現代自動車のヨンチョー・チー(Youngcho Chi)社長は述べる。「HMGICSは、人間中心のバリューチェーン・イノベーションによってモビリティのパラダイムを変革する様々な技術を導入することで、未来のイノベーションをリードしていきます」

現代自動車は、「メタファクトリー」のコンセプトを、まずシンガポールにある現代自動車グループ・イノベーションセンター施設(HMGICS)に適用することを計画しており、研究開発のためのオープン・イノベーション・ハブを構築するというグループの取り組みを支援する。2022年末に完成予定のHMGICSでは、多くの先進技術やモビリティサービスを研究する予定だという。HMGICSでは、現代自動車とUnityのパートナーシップにより、AIや5Gなどの先進技術を次世代のスマートファクトリー・プラットフォームに統合し、インテリジェント・マニュファクチャリングの分野でのイノベーションをさらに加速させるとのことだ。

Unity Koreaカントリーマネージャーであるキム・インスク氏は以下のように述べている。「今回の現代自動車とのMOU(基本合意書)締結は、スマートファクトリー、ロボットシミュレーション、コンピュータービジョンなどの未来産業をメタバースの世界でコラボレーションする、Unity Korea初の事例となります。現代自動車が思い描く未来のモビリティビジネスを実現するために、現代自動車と協力できることを嬉しく思います」

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