「副業系マッチングサービスのカオスマップ」が公開

株式会社シューマツワーカーは、副業系サービスカオスマップの2022年版を公開したと発表した。

本調査では、225の副業系サービスを、リモート・現場型・単発・継続という軸で整理した上で、その特徴ごとに9つのグループに分類し、マッピングをしている。本調査により、副業系のサービス数は前年版の調査比で約1.2倍、2017年の調査版からは約4.2倍(54社→225社)と、働き方改革・副業解禁の時流のなかで、スキルシェア・副業系サービスが急増したことがわかった。また、そのうち約82%のサービスがリモート副業を前提としているものであり、コロナ禍でニューノーマルな生活様式が浸透するなかで、「副業」のあり方も急速に変わってきていることがうかがえるとのことだ。
出典元:プレスリリース

■カオスマップの読み方と各グループの説明

まず、縦の軸は、場所を選ばない「リモート型」の副業と、その場に行くことが必須の「現場型」を、横の軸は「単発型」と「継続型」としている。この二種類の軸に対し、左上をAゾーン(「リモート×単発」)、右上をBゾーン(「リモート×継続」)、左下をCゾーン(「現場型×単発」)、右下をDゾーン(「現場型×継続」)という4種類のゾーンに分け、225個の副業マッチングサービスのロゴがマッピングされている。さらに、副業の特徴により、大きく以下の9つのグループに分類をしている。

総合型スキルマーケット型
「総合型スキルマーケット」は、クラウドソーシングやスポットコンサルのように、様々なスキル・知見を提供・購入し合うもの。

特化型スキルマーケット型
「総合型スキルマーケット」が占いやウェブサイトの構築などと多岐に渡るのに対し、「特化型スキルマーケット」は、何らかのスキルに特化したもの。「特化型スキルマーケット」のなかのスキルのジャンルは大きく13のサブグループに分かれており、「家事代行」「DIY」のように現場必須のものから、「翻訳」や「ライティング」というようにリモートでできるものまで、縦長の幅広いグループとなっている。

ポイ活型
「ポイ活型」は、アンケートに答えたり、商品のレビューを書くなどの、比較的隙間時間に作業しやすい「リモート×単発」グループで、誰にでもはじめやすい副業といえる。

シェアリングエコノミー型
「シェアリングエコノミー型」は、スキルを提供して労働所得を得るというよりも、家・車・場所といった、所有しているものを貸し出すといった遊休資産の運用を副業収入につなげるグループ。車の鍵の受け渡しなどは立ち合いが必要なものもあるが、スマートロックの導入などにより、完全にリモートで行うことも、場合によっては可能だ。カオスマップ上、このグループ以外の副業は基本的に労働に対する報酬を得るものといえるため、特色のあるグループだ。

ギグワーク・すきまバイト型
「ギグワーカー・すきまバイト型」というグループは、「現場型×単発」のグループで、Uber Eatsなどのフードデリバリーや、「旅×副業」といった移動を前提とした副業のグループだ。

企業で一定期間副業型
「企業で一定期間副業型」は、ビジネススキルを生かし、所属企業とは別の会社で、プロジェクト的に(あるいは継続的に)副業をするというケース。マーケティングや営業、人事などの職域に特化したサービスや、女性特化、地方特化のサービスなど、多様な切り口のサービスが見られる。

表現・発信型
「表現・発信型」には、ライバーやSNSなどが含まれる。「表現・発信型の副業」は、費やす時間に対しての金銭的な収入が確約されるとは限らないが、フォロワーが多くなれば企業のPR案件をインフルエンサーとして宣伝することや、投げ銭や、有料コンテンツの販売という機能により、収益を得ることも可能な仕組みがある。

EC関連
「EC関連」は、家の不用品やハンドメイド品の物販を売買するグループで、自らネットショップを構築するものと、プラットフォーム上に出品するもののサブジャンルがある。CtoCマーケットの隆盛に伴い、出品代行といった関連サービスも見られる。

オンサイトで継続型
「オンサイト型」は、治験ボランティア、牛乳配達・新聞配達・販売・飲食の接客系等の仕事が含まれる。(ロゴではなくカテゴリーの名前で記載)

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