日経イノベーション・ラボとメトロポリタン美術館、西洋絵画の500年を体感できるデジタル年表を制作

日本経済新聞社は、同社の研究開発部署である日経イノベーション・ラボが、ニューヨークのメトロポリタン美術館の協力を得て、同美術館が所蔵する西洋絵画2500点をビジュアライズしたデジタル年表「The European Masterpieces Timeline」を制作したと発表した。

様々な時代に書かれた絵画が、いつ、どこで、どのような社会的背景の中で描かれたのかを知ることができる。国立新美術館で2022年5月30日まで開催する「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」に展示されている。

The European Masterpieces Timelineはメトロポリタン美術館ヨーロッパ絵画部門の所蔵品データを年表形式にビジュアライズした映像作品だ。日経イノベーション・ラボはメトロポリタン美術館が所蔵するヨーロッパ絵画のデジタルデータを利用し、デザインの方向性などのディスカッションを行いながら作品をつくりあげた。

作品内で大きく登場する絵画は「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」の展示作品だが、絵をかたちづくる無数の小さな点は、メトロポリタン美術館が所蔵する約2500作品を基にしている。

西洋の長い歴史を彩ってきたマスターピースの点が寄り集まってひとつの絵画となり、集合と離散を繰り返しながら次の時代の絵画へとかたちを変えていく。それぞれの作品が制作された年代や手法、地域を世界の歴史とともに時代を追って投影している。

美術展において年表コーナーは常に人が多く滞在する人気コンテンツの一つだ。日経イノベーション・ラボは多くの来場者が楽しめるように、デジタルテクノロジーを用いて年表を新しい形でデザインした。美術展において日経イノベーション・ラボが大規模なデジタル展示を行うのは、2018年に開催された「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」に続き2度目となるという。
出典元:プレスリリース

■「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」について

「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」では、メトロポリタン美術館ヨーロッパ絵画部門の所蔵品約2500点から、選りすぐられた名画65点(うち46点は日本初公開)を展示している。15世紀の初期ルネサンスの絵画から19世紀のポスト印象派まで、西洋絵画の500年の歴史を彩ったフラ・アンジェリコ、ラファエロ、クラーナハ、カラヴァッジョ、フェルメール、ルノワール、ドガ、セザンヌ、モネなど巨匠たちの傑作を時代順に3章構成で紹介する。
会期 2022年2月9日(水)~5月30日(月)
※休館日は火曜日(ただし、5月3日(火・祝)は開館)
会場 国立新美術館企画展示室1E
開館時間 10時~18時(金・土曜日は20時まで)

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