フロントエンドの開発支援サービス「Ploxy」がベータ版を公開

株式会社ゼロイチラボは、フロントエンドの開発におけるルーティンワークを自動化し、アプリケーションの開発効率を向上させる開発支援サービス「Ploxy(プロキシ)」のBeta版を公開したと発表した。なお、シードラウンドにてプライマルキャピタル3号投資事業有限責任組合を引受先とする3,000万円の第三者割当増資を完了しているという。

■開発の背景

2007年のiPhone登場から10年以上が経過し、Webアプリやモバイルアプリ開発は知見の蓄積による開発手法のパターン化や各種フレームワークやライブラリの発展により、業務のフォーマット化が進んでいる。特に、UIのコーディング作業は、単純作業であるにもかかわらず、必ず発生する非生産的な作業になりつつあるという。その上、デザイン面やサーバーサイドの仕様変更に合わせて何度も書き換える必要が生じるため、非常に工数が取られるのが現状とのことだ。

近年、バックエンド開発においては、BaaS(Backend as a Service)やIaC(Infrastructure as Code)の技術により業務効率化が図られているが、フロントエンド開発の業務効率化は進んでおらず、開発現場ではこれまでの作業を継続している状況となっているという。同社は、フロントエンド開発におけるエンジニアのルーティン業務を可能な限り削減し、エンジニアがよりクリエイティブな開発業務に携われるようにするべく「Ploxy」を開発したとのことだ。

■サービスの特徴

「Ploxy」は、アプリ開発会社や開発業務を受託しているフリーランスエンジニアを主な対象ユーザーとして、フロントエンドの開発効率の向上を目的としたアプリ開発支援サービスだ。Figma等のデザインツールで作成されたデザインデータを読み込み、Web、モバイルアプリケーションに必要なソースコード(React/JavaScript、iOS/Swift、ReactNative/JavaScript)と画像などのAssetをプレビューできる。また、エクスポートされたプロジェクトファイルはそのままビルド可能で、即座にアプリケーションとして動作する。

一般的に、NoCode系のサービスでは、予め用意されたテンプレートやパーツを組み合わせてアプリを製作する。コーディング業務が不要となり非エンジニアでも簡単にアプリ製作ができる反面、エンジニアのコーディングによるカスタマイズができず、アプリケーションの運用・拡張可能性がなくなってしまうといったデメリットがある。Ploxyでは、可読性のあるコードを自動生成・エクスポートすることにより煩わしいコーディング作業の必要がなくなる上に、そのコードを実際のアプリ運用においてもカスタマイズしていくことが可能であり、エンジニアのコーディング業務の効率化に貢献できると考えているとのことだ。
出典元:プレスリリース

■資金使途

今回調達した資金は、アプリケーションの開発体制強化とカスタマーサポートの構築に活用するとのことだ。

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