ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる「コミック」ジャンルの視聴状況を発表

ニールセン デジタル株式会社は、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のMonthly Totalレポートをもとに、電子コミック配信サービスを対象にした「コミック」ジャンルの視聴状況を発表した。

2022年2月のMonthly Totalレポートによると、「コミック」ジャンルにおいて、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで、最も視聴者数(2歳以上)が多かったのは「ピッコマ(Piccoma.com)」で821万人が利用しており、「LINEマンガ(LINE Manga)」が553万人で続いた。一方、月間平均利用回数では「めちゃコミック(Mecha.cc)」が月平均83回と最も多くなっていた。
出典元:プレスリリース
次に、「コミック」ジャンルにおける視聴者数上位5サービスを合計したターゲットGRP(TARP)を年代別に見ると、35-49歳で最も高く2,038%となっていた。次いで18-34歳で1,498%となっていた。
出典元:プレスリリース
最後に、TARPが最も高かった35-49歳の利用状況をサービス別に見ると、平均利用回数では「めちゃコミック」が月平均119回と最も頻繁に利用され、「ピッコマ」が月平均83回と続いた。一方、1ヶ月間の平均利用時間では、「ピッコマ」が265分(約4時間30分)で最も長く利用されていた。次いで「LINEマンガ」が1ヶ月あたり233分(約4時間)利用されていた。
出典元:プレスリリース
電子コミックサービスの提供事業社は、ターゲットの視聴者に常に「読みたい」と思ってもらえるようにコンテンツを充実させ、また継続して自社のサービスを使ってもらえるようにサービスの利便性の向上に注力しているという。いずれの目的においても、自社のサービスをどの年代が多く利用し、またどのようにサービスを使っているのかを正確に把握することが重要だ。

今回のデジタルコンテンツ視聴率Monthly Totalレポートが示しているように、同じ年代の視聴者でも、コミックサービスによって利用回数や利用時間などの利用状況が異なる。このようなサービスの利用のされ方の違いは、コンテンツの種類や更新頻度などがサービスによって異なっていることが影響していると推測できるという。そのため、各サービスの提供社はターゲット視聴者の使い方の特徴を競合と比較しながら把握し、サービスを改善していくことで利用者のロイヤルティー向上につなげることができるとのことだ。

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