インターホン応答をスマホでカスタマイズできる「FGスマートコール」が実証実験を実施へ

株式会社ファイバーゲートは、インターホンの応答を入居者のスマートフォンでカスタマイズできる「FGスマートコール(仮称)」の開発を行い、2022年6月中旬より実証実験を開始すると発表した。

集合玄関にインターネット対応の顔認証インターホンを設置し、入居者は専用アプリを通じてどこでもインターホン応答ができる環境を構築する。更に応答できない場合に訪問者ごとに個別のメッセージを表示する機能を搭載する。本サービスはファイバーゲートの入居者無料Wi-Fiサービスのオプションとなり、インターネット設備を導入する物件が対象となるとのことだ。
出典元:プレスリリース

■FGスマートコールとは

インターホンの呼び出しを、自宅でも外出先にいても入居者のスマートフォンで対応することができるマンション・アパート向けIoTプラットフォーム。外出先からでも安心してインターホンからの呼出対応をすることができるだけでなく、来訪者の顔情報の登録や応答設定を入居者がカスタマイズすることができる。会議中や作業中で会話ができない状況でも、専用アプリからテキストで「置き配依頼」や「不在中」など来訪者に要件を知らせることが可能だ。
出典元:プレスリリース

■FGスマートコールの特徴

①   専用アプリでインターホン応答
インターホンの呼び出しを入居者のスマートフォンで対応することができる。外出先にいても応答することができ、専用アプリでエントランスの鍵を解錠することができるため不在時にも宅配を受け取ることが可能となる。また、子供だけで留守番している場合も保護者のスマートフォンで応答できるため、防犯対策にも役立てることができる。

②   メッセージ機能で自動応答が可能
来訪時に会議中や電車内などすぐに対応できない場合も、アプリの自動応答メッセージ機能で、任意のメッセージで対応・エントランスの鍵を解錠することができる。

③   インターホン応対のカスタマイズが可能
一度来訪した人を登録することによって、2回目以降の来訪者は応答前に専用アプリで確認することができる。配送・デリバリー業者として登録されている来訪者の応答もスムーズに行うことができ、もし応答する必要がない来訪者の場合は、設定によってインターホンの着信非表示が可能であるため、応答する手間を省くことができる。

【アプリデモ画面】
出典元:プレスリリース
【アプリ着信時イメージ】
出典元:プレスリリース

■FGスマートコール開発の背景

昨今の通販市場の拡大により、配送・デリバリー業者の入居者宅訪問は増加している。入居者が不在の場合、再配達を余儀なくされることが多く、人的コストやエネルギー問題にも繋がっている。インターホンの呼び出しが増える一方、「ひとり暮らしで誰が訪問してきたか分からないまま応答するのが嫌」、「訪問営業の対応が面倒」といった理由から居留守を使う入居者も多いのが現状だという。

インターホンのストレス調査を行った結果、全体の56%がインターホン応答に対してストレスを感じており、実際に居留守を使ったことがある人は全体の60%以上という結果が出ているとのことだ。インターホンの応答をスマートフォンで可能とするサービスはすでに市場にあるが、来訪者の応答を自分でコントロールできるサービスは賃貸市場になかったという。そこで、入居者の応答簡略化が配達の効率化にも繋がると考え、入居者が自分で来訪者の対応をカスタマイズできるIoTプラットフォームの開発に着手したとのことだ。

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