FMB、KDDIのアパレル向けマルチデバイスの高精細XRマネキン開発に3DCGデータを提供

アパレル産業は30年間で市場規模が2/3程度に減る一方、商品の供給は2倍近くになり、大量生産・大量廃棄の構造になっているという。店頭においては、顧客のニーズにこたえるために様々なサイズ・色の在庫を常時取り揃えており、余剰在庫が発生し、多くの余剰商品が廃棄されている。そのような従来のアパレル産業の構造は、昨今のサステナビリティの必要性が叫ばれる時代においては看過されてはならない問題とのことだ。この問題の解決策の一つとして注目されているのがファッション3DCGだ。

同社では、高精細な3DCGを商品の現品サンプルの代わりに使用し、廃棄されるサンプルを減らしたり、生産前に3DCGで高精細な画像を作成し、受注生産で適正量を生産したりするなどの取り組みを行っている。サンプルチェック用の簡易的な3DCGからブランドコレクション用フルCG動画、さらにはそのデータをアウトプットするサイネージなどの機器の提案まで、アパレルの企画から販促までを網羅する3DCGの運用を提供しているとのことだ。

アパレル店舗でのデジタルサイネージの利用は近年徐々に増えてはきたものの、未だ多くの店舗ではプロモーション動画を流すためのモニターとしての利用に留まっている。同社が提供するデジタルサイネージにクラウド上でレンダリングした映像を、5Gなどを使ってストリーミング配信する最新技術を導入することで、販売機会の創出にも繋がるとのことだ。