リップルとFLUF World、「ルートネットワーク」を通じた「オープンメタバース」実現に向けたパートナーシップを締結
2022/6/22
リップルとFLUF Worldは、新しい分散型ブロックチェーンネットワークである「ルートネットワーク」を通じた、「オープンメタバース」実現に向けたパートナーシップ締結を発表した。
FLUF Worldの開発チームは、Web3の新たな相互運用可能な世界を構築するために必要なベストプラクティス、価値観、技術的アーキテクチャを形成するアプローチの一つである「オープンメタバース」に関するディスカッションをリードしてきた。こうした取り組みにより、ユーザーエクスペリエンス間のサイロが取り払われ、デジタル世界における相互運用が可能になる。FLUF Worldは、オープンメタバースの基盤となる 「ルートネットワーク」を構築している。
「オープンメタバース」は、以下の2つの原則に基づいている。
1.没入型エクスペリエンス:現在のインターネットは、相互に接続し合うものの、サイロが存在する状態で運営されている。オープンメタバースは、金融、ゲーム、ソーシャルメディア、Eコマースなどの主要なカテゴリー間の境界を取り払う。これにより、現在のインターネットが持つすべての機能を活用する、単一のエクスペリエンスを実現する。
2.所有権:オープンメタバースは、ユーザーが自分の資産、データ、トランザクションをコントロールすることによって定義される。オープンソース・コードとオープンスタンダードを使用することで、所有権はユーザーに、管理権はコミュニティに戻される。これは、現在、生活においてデジタル価値の大半を支配している大企業とは一線を画すものだ。オープンメタバースにおいて、ユーザーは自分のコンテンツ、アイデンティティ、データ、アバター、プロセスの背後にあるインテリジェンスも所有する。ユーザーは、自由意志にもとづき、自由にアプリケーション間を移動することができる。
ルートネットワークは、クリエイターが自らコントラクトを書いて展開することなく、共通のスマートコントラクト機能へのアクセスを提供する。また、Ethereum Virtual Machine(EVM)との互換性により、これまでEthereum向けに書かれたコードをルートネットワーク上でもネイティブに実行できるようになる。ルートネットワークが提供するNFT、ガスエコノミー、代替性資産、分散型取引所、オラクルなどの統合ランタイムは、クリエイターがスマートコントラクト開発者でなくとも、簡単にアプリケーションやコンテンツを構築するためのリソースを提供する。
ルートネットワークは、XRPLネットワークとETHネットワークへのアセットブリッジをネイティブにサポートし、これから導入されるXRPL NFT標準をサポートする。これにより、ルートネットワークがWeb3最大のコミュニティ2つと接続され、スマートコントラクトの新機能とNFTへのアクセスがXRP Ledgerコミュニティにも初めて提供されることになるとのことだ。