伝統⽂化デジタル協議会とアドビ、⽇本の伝統⽂化・伝統⼯芸を世界に発信するプロジェクトをスタート

⼀般社団法⼈ 伝統⽂化デジタル協議会(以下、TCDC)は、アドビ株式会社の協⼒のもと、⽇本の伝統⽂化および伝統⼯芸を世界に発信するプロジェクトをスタートしたと発表した。

⽇本には世界に誇るべき素晴らしい伝統⼯芸が多数ある。⼀⽅で、地域の伝統的なものづくり産業のデジタル化や、海外市場への情報発信はまだまだ課題が多く残っているという。TCDCは、アドビが運営するクリエイターSNS「Behance」を使い、⽇本の伝統⼯芸品を紹介することで、海外のクリエイターやマーケターに⽇本の伝統⼯芸品の魅⼒を伝える。また、NFTに対応するBehanceで作品を紹介し、伝統⼯芸を⽣み出す職⼈たちへの新たな収益モデルの確⽴を⽬的としているとのことだ。
出典元:プレスリリース
⽇本政策投資銀⾏が2018年に発表した「地域伝統ものづくり産業の活性化調査」によると、1980年頃に⽣産額がピークを迎えたという。それ以降、バブル崩壊による不景気や安価な海外製品の台頭、ライフスタイルの変化によって⽣産額は年々減少している。現在はピーク時と⽐較すると5分の1、約1,000億円程度の⽣産額に落ち込んでいる。また、従事者も⾼齢化しており、職⼈技術の継承が困難になっている。経産省の公表によれば、平成21年度の時点で50歳以上の従事者の割合は64%、30歳未満が5.6%となっているとのことだ。

■Behanceとは

Behanceは、世界中のクリエイターが⾃⾝の作品を公開しているソーシャルネットワークサービス(SNS)だ。作品から刺激を受けたり、ヒントを得たりするだけでなく、⾃分の作品を公開して評価やコメントをもらうこともできる。企業のマーケターたちもキャンペーンやコラボレーションを実施する際にクリエイターをBehanceで探しており、過去にはBehanceに作品をアップしていた⽇本のクリエイターがニューヨークタイムスの表紙のイラスト制作を依頼されたこともあるという。また、昨年10⽉から、NFTにも対応しており、作品をアップしたクリエイターがより収益を得ることができるようにサポートしているとのことだ。
出典元:プレスリリース

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