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カヤック、鎌倉市内にプラスチックごみを新しい資源へ循環させる「しげんポスト」を設置

株式会社カヤックは、同社が幹事企業として参画している「デジタル駆動超資源循環参加型社会共創拠点」プロジェクトにおいて、2022年7月4日より「鎌倉リサイクリエーション プラス」の取り組みが始まると発表した。鎌倉市内にプラスチックごみを新しい資源へ循環させる「しげんポスト」の設置を開始し、「プラスチック地捨地消」を目指す。
本プロジェクトは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT) 地域共創分野育成型 デジタル駆動超資源循環参加型社会共創拠点」において、慶應義塾大学が代表機関となり、カヤックをはじめとする参画企業22社と、鎌倉市の共創による官民産学連携の取り組みだ。カヤックは、コミュニティ通貨「まちのコイン」活用やWEBサイトやポスターの企画・制作などに携わり、鎌倉に関わる人がまちとのつながりを増やすきっかけをつくることで、鎌倉市全体をこのプロジェクトを発端に全国で最先端の循環型シティにすることを目指しているとのことだ。
出典元:プレスリリース

■目的:「プラスチック地捨地消」を目指す

SDGs未来都市である鎌倉市では、「ゼロ・ウェイストかまくら」実現を目指し、ごみの減量や資源化の試みを推進してきた。まちのコインを活用した鎌倉市SDGsつながりポイント事業では、タウンクリーンやビーチクリーンの体験、フードロス削減に関連した体験などの参加が多く、地域住民の環境への意識も高いことが伺えるという。また、カヤックでは2017年より、花王株式会社が行う市民参加型のプラスチック回収活動 「RecyCreation(リサイクリエーション)」を、鎌倉市のまちづくりネットワーク「カマコン」らと連携し実施してきた。「使ったら、捨てる。このあたりまえを変えたい」をコンセプトに、アップサイクル活動の一環として、家庭で出た使用済みつめかえパックを回収し、再生樹脂ブロックに変え、様々なものを創造する活動だ。

今後より一層、鎌倉市内でのリサイクリエーション活動を活発にし「プラスチック地捨地消」を目指すべく、慶應義塾大学が有するデジタルプラットフォーム・IoT・3D製造技術を鎌倉市に全面導入し、「しげんポスト」と名付けられた新たな回収装置を鎌倉市内に設置する。鎌倉市の地元企業であるカヤックでは、本プロジェクトの幹事企業として、「しげんポスト」のまちのコイン活用やWEBサイトやポスターの企画・制作などを行い、市民・自治体・企業を巻き込んだリサイクリエーション活動に貢献する。

■「しげんポスト」の仕組み:地域住民が参画しながら資源を循環させる

「しげんポスト」は、プラスチックごみを新しいしげん(資源)に変えて、未来の世代に笑顔を届けるポストだ。家庭で出た使用済みつめかえパックを「しげんポスト」で回収し、再生プラスチック容器や、住民のアイデアを反映させた地域の役に立つ素敵なモノに作り変えることを狙いとしている。慶應義塾大学が持つ3D製造技術で、鎌倉市内の「リサイクリエーションラボ」にて製造され、鎌倉市内の各所に7月4日より順次設置予定だ。

さらに、「しげんポスト」にプラスチックごみを入れると、まちのコイン「クルッポ」がもらえる仕様となっている。もらったポイントを使って鎌倉市での別の体験に参加することができ、地域住民がまちとのつながりを増やし、まちの課題を自分ごと化して考えるきっかけ作りにもなる。住民をはじめ、鎌倉市に関わる人々の働きにより、まちで回収されたプラスチックごみが「しげんポスト」を通してまちに還っていくことで、地域住民が参画しながら「プラスチック地捨地消」を促す。
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース
「しげんポスト」設置場所:
リサイクリエーション慶應鎌倉ラボ(鎌倉市大町1-1-14 AK大町ビル)
鎌倉市役所 本庁舎1階ロビー(鎌倉市御成町18-10)
株式会社カヤック 会議棟オフィス1階(鎌倉市御成町4-31)

回収できるつめかえパックの種類:
・ヘアケア/スタイリング剤製品(シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアスタイリング製品)
・フェイスケア製品(メイク落とし、洗顔料、化粧水・乳液等スキンケア製品)
・ボディケア製品(身体洗浄料、入浴剤)
・衣類/布製品の手入れ製品(洗剤、仕上げ剤、漂白剤、のり剤、衣類用・布製品用消臭剤、防虫除菌剤等)
・台所の手入れ製品(洗剤、掃除用品等)
・住まいの手入れ製品(洗剤、除菌製品、風呂・トイレの手入れ品、芳香消臭剤等)
・手指用消毒剤、アルコール除菌剤等

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