ピアサポートに特化したこころのオンライン相談Webアプリ「mentally」が正式ローンチ

株式会社Mentallyは、2022年7月5日、ピアサポートに特化したこころのオンライン相談Webアプリ「mentally(メンタリー)」を正式リリースしたと発表した。

■背景

「mentally」はピアサポートに特化したこころのオンライン相談Webアプリだ。ピアサポートとは、同じ悩みや病気に苦しみ、乗り越えた経験を持つ当事者に話を聞いてもらうこと、経験談を聞くことで治療や症状の改善に役立てる手法だ。いま、メンタルヘルス/ウェルビーイングは世界共通の社会課題となっている。日本は諸外国と比較しても精神疾患の有病率が低く、うつ病の患者数は120万人程度だが、潜在的な患者数は約400万人以上にものぼると言われている。また、自殺率は先進国の中でも飛び抜けて高く、G7中ワースト1位だ。コロナ禍により、さらにメンタルヘルスは悪化しており、うつ病・うつ状態の人の割合はコロナ禍以前と比較して2.2倍に増え、約6人に1人(17.3%)に達している(OECD調査、2021年)とのことだ。
出典元:プレスリリース
有病率が低いにも関わらず自殺率が際立って高い理由は、医療機関の受診やカウンセリングを受けることに対する心理的・経済的なハードルが非常に高く、多くの人が一人で抱え込んでしまい、結果的に症状を悪化させてしまうためだという。「mentally」は、メンタルヘルスに不安を抱える人が、運や縁に依存せず、誰でも経験者(公認メンター)にオンライン上で相談し、ピアサポートを受けることができるWebアプリだ。4月末に無料で利用できるQ&A相談機能のみを実装したβ版を事前登録者限定でリリースし、非常に多くの反響があったという。実際にサービスを利用したユーザーの意見を元に改善を重ねた上で、有料でメンターに個別相談できる機能を追加し、今回正式にリリースしたとのことだ。
出典元:プレスリリース

■「Mentally」 アプリの特徴、機能について

「自分のこころにも、誰かのこころにも、やさしくなれる時代をつくる」というビジョンの実現に向けて、mentallyには3つのUXコンセプトがあるという。「思っていることや感じていることを、素直に表現することができる」「独りではない安心感を感じることができる」「継続的な対話を通じて、不安を解消することができる」だ。

(1)公認メンター全員に悩みを相談することができる(無料)
mentallyに在籍している公認メンター全員に相談することができる。複数のメンターから回答をもらうことで、様々な人の体験談や意見を聞くことができる。入力項目を最低限にすることで、投稿のハードルを可能な限り低くすることを心がけたという。なお、利用料金はかからない。悩みの投稿後は複数のメンターから回答をもらうことで、様々な人の体験談や意見を聞くことができる。感謝の気持ちを伝えることもできる。
出典元:プレスリリース
(2)他の相談者の悩みを参考にする、そして共感することができる(無料)
全メンター向けに投稿された悩みは、サービスに登録しているユーザーであれば誰でも見ることができる。ここでのポイントは、コメントは相談者とメンターのみに限定していることだという。これは、批判や攻撃的なコメントが届かないように工夫している。他の相談者の悩みにはコメントはできないが、同じような悩みや言葉にできなかった悩みに対して、「わかる」ボタンを通じて共感を示すことで、相談者は独りではない安心感を得ることができるとのことだ。
出典元:プレスリリース
(3)個別にメンターに相談することができる(有料)
相談者は全メンターに相談するか、個別に相談するかを選ぶことができる。個別相談では、運営側が相談者に合ったメンターを選び、1対1でリアルタイムで悩みを聞いてもらえる。メンターとの継続的な対話をきっかけに、相談者の不安を払拭することができると考えているという。全メンターへの相談とは違い、他人の目を気にすることなくじっくり相談できるため、多くの人に知られたくない悩みを持つ場合に最適だ。本機能には、利用料金がかかる。
出典元:プレスリリース

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