エンジニア向け給与データベース「PROJECT COMP」、プレシリーズAラウンドで2億円の資金調達を実施

この資金を用い、給与市場を透明化して社会の人材流動性を高めるために、引き続き給与データベースを成長させていくとともに、蓄積したデータを活用し、給与相場を踏まえた評価制度設計や適切な評価査定を支援する新規サービス（SaaS）を開発し、企業に提供するとのことだ。

新規サービスのファーストターゲットはスタートアップ業界を考えているという。その理由としては「アーリー期から人事評価制度を導入する企業が増えていること」「導入後に運用で躓いている企業が多いこと」「導入・運用・改善に経営陣の時間を多大に要していること」などがあるとのことだ。アーリー期から制度導入が加速している背景には「業界内の人材流動の活性化・業界外からの人材流入の加速」「アーリーから数億から数十億の調達を行い、急速に人員数を増やす企業の増加」などがあるという。一方で経営者にはアーリー期から事業と組織の両面で多大な負荷がかかっている。新規サービスの提供を通して、組織マネジメントの負荷を少しでも緩和し、より健全な組織状態で事業にフォーカスできる環境構築を支援したいとのことだ。

エンジニア向け給与データサービスとして、エンジニアに特化した年収データを閲覧できる。有名企業も多数登録されており、上場企業についてもエンジニアに特化した年収データを閲覧できる。

PROJECT COMPの特徴は3つだ。

・リアルな給与を元にしている
求人情報を集計した結果ではなく、実際の個々人の給与を元に集計している。

・時系列で給与情報を集めている
転職時だけではなく給与改定のタイミングで継続的に給与情報をログしていくサービス設計になっている。ログしていくことで昇給率の相場比較や同世代での年収位置などを確認できる。

・詳細な統計データを閲覧でき、有名企業の中での自分の年収位置がわかる
平均年収だけではなく中央値や分散値（グラフビューなど）も閲覧でき、外資巨大テックやメガベンチャー各社の中で、自分の年収が何番目に位置するのかわかる（パーセンタイル表示）。