「2022年モバイルライブ配信アプリの市場インサイト」が公開
2022/10/21
Sensor Towerは、「2022年モバイルライブ配信アプリの市場インサイト」でモバイルライブ配信アプリ市場の現状とトレンド、成功例などの紹介と分析を行った。
ライブ配信アプリは、世界において2020年から2年連続で、それぞれ年間成長量が92.2%、21.2%と目覚ましい収益成長を遂げ、2021年には20億ドルを超えた。世界における収益Top20のモバイルライブ配信アプリの2022年上半期の収益は合計8億ドルで、iOSでの収益が53.2%を占め、Google Playをわずかに上回った。
データによると、2022年上半期に全世界でダウンロードされたモバイルライブ配信アプリTop20の合計ダウンロード数は1億7,000万回で、Android端末のシェアは79.4%、Apple端末は20.6%だった。
2022年上半期のモバイルライブ配信アプリの売上は、アメリカが2億7,000万ドル、日本が2億1,000万ドルで、その市場シェアはそれぞれ34.5%、26.2%を占める2大市場となった。
BIGO Technologyがリリースしたモバイルライブ配信アプリ「BIGO LIVE」は、2020年以降世界のモバイルライブ配信アプリ年間ダウンロード数でトップに立ち、2022年上半期のダウンロード数は3,500万回と、新規ユーザーが最も多いモバイルライブ配信アプリであり続けている。モバイルライブ配信アプリ市場の開拓に成功した後もプロダクトラインの拡大を進め、ソーシャルパーティーに特化した「Hago」はモバイルライブ配信アプリのダウンロード数Top20に入った。
ライブ配信のカテゴリでは、ゲーム配信アプリが常に一定の人気を得ているが、2022年上半期はこのタイプの製品がさらに成長し、「Twitch」や「Omlet」をはじめ、前年より2つ多い7つのゲーム配信アプリが、ダウンロード数Top20にランクインした。 ゲーム配信の人気に伴い、「BIGO LIVE」や「Uplive」などの一般的なモバイルライブ配信アプリも、アプリのキーワードに「ゲーム配信」を追加している。
また近年は、フレンドマッチング機能を持つ「Tagged」や、「Azar」、「Coco」などのビデオチャット機能がある複合型モバイルライブ配信アプリが収益面で好調に推移している。
2021年以降、日本を中心にバーチャルライブ配信アプリの人気が高まっており、代表的なアプリである「IRIAM」や「REALITY」は2022年上半期にモバイルライブ配信アプリのTop20にランクインしている。
世界各国の収益ランキングからわかるように、まだ特定のモバイルライブ配信アプリが絶対的な優位にあるわけではなく、海外アプリとローカルアプリが競合しており、モバイルライブ配信分野への参入を計画しているパブリッシャーにとって潜在的なビジネスチャンスがあることが明らかになったとのことだ。