システム導入の「意思決定プロセス」に関する実態調査が実施

株式会社オロは、業務で1,000万円以上のシステム導入を経験したことがある課長・部長・経営者・役員515名に対して、システム導入の「意思決定プロセス」に関する実態調査を実施したと発表した。

システム(基幹系/情報系など)導入の検討のきっかけは何かを質問したところ、「ボトムアップ(現場からの提案)」57.1%、「トップダウン(代表からの指示)」29.9%、「社外要因」8.7%という結果になった。
出典元:プレスリリース
システム導入の検討をし始めた具体的なきっかけについて質問したところ、「生産性向上の機運の高まり」40.2%、「既存システムやサーバの保守切れ」32.5%、「働き方改革の機運の高まり」27.9%、「事業規模拡大により」23.2%という結果になっている。
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また、11位以降では「ITに詳しい人材が入社したから」13.7%、「導入していないと会社のブランディングに悪影響なので」13.3%、「取引先からの指摘を受けたから」12.9%、「社外取締役からの指摘」12.5%、「営業を受けたから」12.3%、「監査法人からの指摘」11.7%、「知り合いからの紹介」11.5%、「導入反対論者が退職、退任したから」10.3%などのきっかけがあげられている。

それぞれのプロセスが、導入決定のどのくらい前に行われたかを質問したところ、それぞれ最も多いのは以下の結果となった。
「導入についてなんとなく考え始める」1年前
「プロジェクトの発案(立ち上げ)」6ヵ月前
「自社要件の整理」6ヵ月前
「情報収集/検討資料作成」2ヵ月前
「実際にITベンダーの営業提案を受けはじめる」3ヵ月前
「利用製品の選定」3ヵ月前
「導入委託先・購入先の選定完了」1ヵ月前
出典元:プレスリリース
それぞれのプロセスにおいて決定までに投入した工数(作業時間)について質問したところ、それぞれ最も多かったのは以下の結果となった。
「プロジェクトの発案(立ち上げ)」11時間から20時間
「自社要件の整理」21時間から30時間
「情報収集/検討資料作成」11時間から20時間
「利用製品の選定」21時間から30時間
「導入委託先・購入先の選定」21時間から30時間
出典元:プレスリリース
また、101時間以上要した割合を見てみると、「プロジェクトの発案(立ち上げ)」12.0%、「自社要件の整理」14.4%、「情報収集/検討資料作成」13.8%、「利用製品の選定」12.1%、「導入委託先・購入先の選定」12.4%という結果になっており、「自社要件の整理」に時間がかかるケースが多い傾向にあることがわかる。

導入製品の選定においてどのくらい比較検討したかという質問では、以下の結果になっている。
「1製品」7.0%
「2~3製品」43.1%
「4~6製品」27.8%
「7~10製品」8.3%
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導入委託先から提供された情報の中で選定に最も影響したものは何かという質問では、「自社の事情に合ったシステムかどうか」20.1%が、最も高い割合になっており、続いて「課題が解決できるか」16.1%、「導入実績」7.7%、「費用対効果を現したデータ」7.1%、「アフターサービス」7.1%となっている。
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11位以降では、「導入委託先の信頼度・知名度」4.0%、「システムリリースまでの期間」3.6%、「ライセンス数」2.5%、「担当者の人柄」1.5%という結果になっている。

システム導入の意思決定はスムーズだったかという質問では、「とてもスムーズ」21.6%、「少しスムーズ」41.2%、「あまりスムーズではない」26.2%、「全くスムーズではない」6.2%という結果だった。
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スムーズではなかった原因を聞いてみると、「部門間の意思調整に時間がかかりすぎる」「目標があいまい」「既存システムが古過ぎて、わかる人員がいなかった」「進める意識より、問題の深掘りにかなりの時間を要している」「要件定義が不十分であった」「委託先に対する評価が分かれる」などの要因があがった。
出典元:プレスリリース
それぞれのプロセスにおいて真の決定者は誰かという質問では、すべてのプロセスにおいて、最も割合が高かったのが「システム部長」という回答だった。
出典元:プレスリリース
調査概要:システム導入の「意思決定プロセス」に関する実態調査
対象エリア:全国
対象者:業務で1,000万円以上のシステム導入を経験したことがある課長・部長・経営者・役員515名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2022年12月1日~2022年12月5日

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