鳥取県、「メタバース課」を立ち上げAIアバター職員を採用

鳥取県は、これからのWeb3.0時代を見据えた「メタバース関係人口」創出に向けて取り組んでいくにあたり、鳥取県庁内に架空の部署「メタバース課」を立ち上げ、自治体オリジナルAIアバターを職員第一号として採用すると発表した。

近年多くの自治体が抱える人口減少や高齢化、コロナ禍による経済の衰退について、人口最少県である鳥取県では従来より課題としてとらえ、「関係人口」の創出に向け様々な取り組みを行ってきた。今回、最新の技術とアイディアを用い、より本質的な課題解決へつなげるべく鳥取県庁内に架空の部署「メタバース課」を設立し、自治体オリジナルAIアバターを職員として採用することにしたとのことだ。

「メタバース課」では、メタバース空間内での情報発信を通じて「メタバース関係人口」を創出することを主な目的としている。具体的には、Web3.0という新たな世界が広がる中で、NFTを活用して鳥取を応援するようなプロジェクトが生まれたり、メタバース上で鳥取県の魅力を発信したりと、リアルの鳥取観光や物産振興はもちろん、これまでにない新たな関わり方が生まれることを期待しているという。

メタバース空間内での鳥取県の知名度を高めることで、世界中の人たちと新たなつながりがうまれ、ゆくゆくは人口減少や高齢化など、様々な課題解決へもつなげていけるのではないかと考えているという。さらに、AIアバター職員を採用することで、24時間365日、メタバース空間を通じて世界中から鳥取県に興味を持つ人々と、コミュニケーションをとりたいと考えているとのことだ。
出典元:プレスリリース
・「メタバース課」のAIアバター職員「YAKAMIHIME」
今回「メタバース課」では、Web3.0領域で協力する「XANA」が開発し、すでに世界中に多くのNFTホルダーを有する「XANA:GENESIS」に着目。自治体における活用の可能性を相互に検証することを目的に、鳥取県オリジナル版としてカスタマイズし、音声会話や感情表現が可能なAIを搭載したAIアバター職員として採用する。
出典元:プレスリリース
YAKAMIHIME(八上姫)
名前の由来は、鳥取県が舞台の神話「因幡(いなば)の白兎」。白兎に導かれ、大国主命(おおくにぬしのみこと)と日本最古のラブストーリーを演じたのが八上姫。コミュニケーションを重ねることで、さらに学習を積み、人々のパートナーとなる未来を見据え採用されたAIアバター職員だ。

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