スマート農業を総合的にマネジメントしAIによるデータ分析や活用につなげることができる「農業データプラットフォームAOS IDX」のInside実装サービスが販売開始

AOSデータ株式会社は、農業の効率化と持続可能性が求められている日本において、アグリテックによって農業データ共有と保存のプラットフォームの構築を支援し、スマート農業を総合的にマネジメントし、AIによるデータ分析や活用につなげることができる「農業データプラットフォームAOS IDX」のInside実装サービスを、2023年3月22日より販売開始すると発表した。

出典元:プレスリリース
農業において少子高齢化や跡継ぎ不足などの影響による食料自給率の低下など様々な課題が日本で生じる一方で、世界での人口増加による食糧需要の増大、気候変動への対応と持続可能性の追求など農業へのニーズが高まっているという。このような状況の中で、農業データの活用による生産性向上、労働力不足と高齢化による自動化・効率化の需要に応えるため、農業テック関連事業に農業データプラットフォームが求められるようになったとのことだ。アグリテック(AgriTech)とは、農業(Agriculture)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、テクノロジーの力による農業分野における技術革新や新たなソリューションを指す。アグリテックは、農業生産性の向上、持続可能性の追求、労働力不足への対応、環境負荷の低減などの課題を解決するために、さまざまな技術やサービスが開発・導入されている。農林水産省によるとアグリテックの市場規模は2019年の132億ドルからCAGR9.8%で成長し、2025年には220億ドルに達し、国内での市場規模も年々拡大しており、2019年の市場規模は8億ドルで、2025年には14億ドルを超えると予想されているという。農業テックの領域は、プレシジョン農業、農業用ロボティクス、バイオテクノロジー、データ解析・AI、サプライチェーン管理、持続可能性技術などの分野に分類され、アグリテックは、これらの技術や分野を通じて、農業業界の課題に対処し、食糧安全保障と環境保護に貢献することを目指しているとのことだ。

「農業データプラットフォーム AOS IDX」は、以下の目的で開発された。
・生産性の向上
データ分析に基づく最適な農業手法や、収穫時期の予測により、生産性を向上させることが可能。病害虫の発生予測や農業機械の最適な運用をサポートすることで、効率的な農業管理が実現できる。
・コスト削減
無駄な農薬や肥料の使用を抑制し、効率的な農業機械の運用を実現することで、コスト削減が期待される。労働力不足の解消や作業時間の短縮にもつながる。
・環境負荷の低減
環境に配慮した農業手法についてデータ分析を通じて導き出すことが可能。これにより、持続可能な農業を実現し、環境への影響を最小限に抑えることが可能だ。
・品質向上とブランド価値の向上
データプラットフォームを活用して、最適な栽培条件や収穫タイミングを把握することで、農作物の品質を向上。品質の高い農産物を生産することで、ブランド価値が向上し、市場での競争力を高めることが期待される。
・柔軟な対応力
異常気象や病害虫の発生など、農業におけるリスクに対して迅速かつ適切に対応する能力が向上。安定した農業生産を維持することができる。
・データに基づく意思決定
農業従事者は、データプラットフォームを通じて得られる情報を基に、より明確な意思決定が可能。農業経営の効率化やリスク管理が向上する。
・安全性の向上
データ共有と保存によって、情報の機密性や安全性を向上。不正アクセスや情報漏えいのリスクを低減することができる。
出典元:プレスリリース
日本の農業業界には、以下のような課題があるという。
・高齢化と労働力不足
日本の農業従事者の高齢化が進んでおり、若い世代の後継者が不足している。この結果、労働力が不足し、農業生産の維持が難しくなっている。
・規模の小さな家族経営
日本の農業は、多くが小規模な家族経営が中心であり、効率的な生産や経営が難しい状況にある。これが、農業の生産性の低下や競争力の喪失につながっている。
・土地利用の制約
日本は、限られた土地面積と山地が多い地形のため、農地の拡大が難しい状況だ。農業生産の拡大や集約化が制約されている。
・外国産品との競争
グローバル化に伴い、安価な外国産品との競争が激化している。日本の農産物の価格競争力が低下し、市場シェアの喪失が進んでいる。
・気候変動
気候変動による自然災害や異常気象が増加し、作物への影響が大きくなっている。新たな技術や栽培方法が求められている。

農業テックにより日本の農業業界の課題を解決するためには、以下のような取り組みが必要となるとのことだ。
・データ収集・統合
データプラットフォームは、IoTセンサー、ドローン、衛星データなどの多様なデータソースからの情報を収集し、一元化したデータベースに保存する。これにより、異なる情報源からのデータが統合され、より正確な分析が可能になる。
・データ分析・予測
収集されたデータに対してAI技術を用いて分析し、作物の生育状況や病害虫のリスク、天候による影響などを予測する。これにより、農業事業者は適切な対策を講じることができ、生産性や品質を向上させることができる。
・最適化された作業プランの提供
分析結果をもとに、最適な施肥量や収穫時期、農薬の適切な使用方法など、効率的な農業管理を実現するための作業プランを提案する。これにより、農業事業者はリソースを最適に活用し、コスト削減や環境負荷の低減を実現できる。
・継続的なサポート
農業事業者が実際に作業を実行する際にも、データをもとにしたサポートを提供する。状況が変化した際にも柔軟に対応でき、適切な管理が継続的に行われる。
・可視化・ダッシュボード
収集・分析されたデータをわかりやすい形で可視化し、ダッシュボードを提供する。一目で状況を把握し、意思決定を容易に行うことができる。
・クラウド上でのデータの共有と一元管理
農業事業者間でデータや知識を共有し、協業を促進することができる。新しい技術やノウハウの普及が加速され、農業全体の価値と効率性が向上する。

「農業データプラットフォーム AOS IDX」は、厳格かつ柔軟なアクセス権限管理機能や、ドキュメントへの検索用メタデータ付与によるデータ検索性の強化、AIデータ活用に向けたマルチモーダルAIへの対応、ファイルビューアー機能、暗号化および監査機能、バックアップ機能、および大容量長期保管向けアーカイブシステム機能を備えている。AOS IDXは、安全データ共有が求められるすべての農業業界向けに設計されたクラウドストレージシステムとのことだ。
・農業データをバックアップし、どこからでもアクセスできるようにする
・内部や外部と安全な共有をし、チームコラボレーションを効果的に行う
・すべてのドキュメントのバージョンと変更を追跡する
・VDRドリブンセキュリティにより、セキュリティとコンプライアンスを最大化して、農業業界の関係者のデータを安全に保つ
・AI活用を見据えた検索用メタタグ機能
・大規模なコスト削減を可能にする大容量データ管理機能
・独自カスタムブランドでの展開、ロゴ設定可能
・マルチモーダルAIへの対応
出典元:プレスリリース

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