画像生成AIの持続可能な枠組みの議論と実証を行うことを目的に「日本画像生成AIコンソーシアム」が設立
2023/6/21
株式会社アマナイメージズは、2023年6月20日、「日本画像生成AIコンソーシアム(Japan Image Generative AI Consortium、以下、JIGAC」が設立されたと発表した。
LLMの社会実装の進展は、情報セキュリティや情報の真贋性などの課題はありつつも、データ収集の容易性なども背景に、2023年にかけて急速に進展したという。一方で、日本社会において未だ社会実装が進んでいない画像生成AIについて考えてみると、それを妨げる要因として、大きく以下の要素が挙げられるとのことだ。
・画像生成AIの学習素材としての画像利用が、著作権やモデルの肖像権等第三者の権利を侵害しているリスクがある点
・日本の著作権の規定と、AI倫理、創作者・AI開発の現場・ユーザーとしての許容度が統一されておらず、個々のリスク判断に委ねられている点
・創作者・権利者とAIの開発者の双方が安心できる、学習データ環境が乏しい点
・創作者・権利者の意思表示の機会や収益配分を受ける機会を担保する、コミュニケーション環境と収益分配環境が整備されていない点
・生成画像が著作権やモデルの肖像権等第三者の権利を侵害しているリスクがある点
これらの課題を踏まえ、日本社会において画像生成AIが安心・安全に活用できるための持続可能な枠組みの議論と実証を行うことを通じ、日本の財産である著作物の保護と、テクノロジーの進化を両立させ、クリエイターが新しいものを生み出し続ける創作活動の基礎となるだけではなく、日本のAI技術を世界と対等なレベルに引き上げる起点となることを目指し、本コンソーシアムが発足したとのことだ。