PR TIMES、プレスリリースを分析した「上期企業トレンド調査」を発表

株式会社PR TIMESは2023年6月21日、運営するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」において2023年1月1日~5月31日に企業が発表したプレスリリース総計14万1703件を対象に、データ分析と総括、業界別分析と各種ランキングなどを発表した。

2023年上半期に配信されたプレスリリースに使用されたキーワードの増加傾向を調査し、今後さらに増加が見込まれる注目キーワードと、昨年同期と比較して特に顕著に増加している上昇キーワードを分析した。

・注目キーワード|ChatGPT
ChatGPTは2月に増え始めて以降、3〜5月にかけてその使用件数は急増し、総合での順位も3月35位(363件)、4月12位(545件)、5月10位(546件)と急上昇した。ChatGPTを活用した新たなサービスはもちろん、既存のSaaSサービスなどの追加機能に活用するケースが多く、関連するセミナー情報も多くプレスリリース発表された。ChatGPTの盛り上がりが押し上げるように、「AI」のキーワードも使用件数を増やし、5月には総合3位(1019件)まであがっている。これまでも「AI」のキーワードを使用したプレスリリースは多く、総合ランキングでも上位にあった。これまでの企業向けサービスで活用されるケース以外にも、画像生成AIやAI音声といった直接生活者が楽しめるサービスが増えている。
出典元:プレスリリース
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・注目キーワード|GX
昨年同期(2022年1月~5月)に38件だったキーワード使用は、2023年1月~5月には165件と4.3倍に増えている。自治体と連携して産業用大麻の栽培を開始するなどの企業のGXへの取り組みや企業の「GXリーグ」参画などがプレスリリースで発表されているという。「SDGs」や「サステナブル」といったキーワードとも関連する企業活動の新しいトレンドに「GX」が入ることが予想されるとのことだ。
出典元:プレスリリース
・注目キーワード|脱マスク
コロナ禍で生活の必需品となったマスクは、2020年にはその需要に合わせて3155件と、プレスリリースのキーワード使用でも「マスク」が急上昇した程に、企業発表でも多く見られた。しかし、コロナ禍の落ち着きに伴い、政府からも今年3月にはマスク着用を個人の判断に委ねるという方針が発せられた。そのような流れで、「脱マスク」というキーワードが使用されるようになり、2022年1月~5月には1件、2022年8月~12月の5カ月でも8件だった「脱マスク」のキーワードを使用したプレスリリースは、2023年1月~5月に70件と件数が伸びつつある。
出典元:プレスリリース
・上昇キーワード
出典元:プレスリリース
「リスキリング」
2023年上半期(1月~5月)は、724件のプレスリリースでキーワードが使用され、昨年同期(1月~5月)比で6.3倍超に伸びている。企業の研修制度はもちろん、個人のリスキリング需要に応えるように、セミナーやコーチングサービスに関するプレスリリースが発表されている。

「インバウンド」
2023年上半期(1月~5月)は、661件のプレスリリースでキーワードが使用され、昨年同期(1月~5月)比で3.6倍超に伸びている。各事業者によるインバウンド対応の新サービス提供開始をはじめ、インバウンド需要に応えようとする事業社への支援サービスを展開する企業の発表も見られる。

「人的資本」
2023年上半期(1月~5月)は、312件のプレスリリースでキーワードが使用され、昨年同期(1月~5月)比で5.2倍超に伸びている。「リスキリング」とも関連するキーワードで、ほとんどのプレスリリースでともに使用される。「人的資本経営」と合わせて、セミナーやカンファレンスなどでテーマとされることも多く、発表が増えている。

対象期間:2023年1月1日~2023年5月31日
集計対象:PR TIMESプレスリリース14万1703件
発表項目:2023年上半期総合&月別キーワードランキング、注目キーワード、業界別分析 等
発表日:2023年6月21日
発表者:株式会社PR TIMES

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