AIが音声・画像・映像からナレッジを収集する「ナレッジコレクター」がベータ版を提供開始

株式会社シナモンは、音声や画像、映像など、さまざまなデータ形式で蓄積される企業のナレッジをAIによって簡単に収集し、新サービスの開発や業務効率化に活用できるノーコードレポートビルダー機能を搭載したAIプロダクト「ナレッジコレクター」を開発し、2023年7月6日よりベータ版を企業向けに提供開始すると発表した。

「ナレッジコレクター」は、AI 音声認識、AI-OCR、大規模言語モデルなどAIテクノロジーを組み合わせたナレッジ収集ツールで、スマートフォン、PCからいつでも簡単に情報収集(入力)できることが特徴だ。さまざまな方法でデータ(ナレッジ)収集が可能で、テキスト入力はもちろんのこと、より手軽なAI音声認識による音声テキスト入力、手書き・活字などの画像からAI-OCR技術によるテキスト情報の自動抽出、そのほかエビデンスとして写真やビデオの記録、バーコード入力などに対応する。

また、企業の中でも部門、チーム、職種によってナレッジとなる情報の種類や報告様式はさまざまだが、「ナレッジコレクター」は、ノーコードレポートビルダー機能により、簡単かつ自由にテンプレートが作成できるため、幅広い業界業種で導入することが可能とのことだ。
出典元:プレスリリース

◾︎背景

100年企業の多い日本の企業が蓄積するナレッジは膨大だという。一方で、労働者の高齢化、人口減、DX導入の遅れなど、ナレッジの効率的な継承・活用は多くの企業において急務とのことだ。また、多様な職種で技術やノウハウが属人的となり、貴重なナレッジの吸い上げ自体ができていない現状もあるという。そのほかにも企業のナレッジ収集の障壁として、手書き・キーボードでの入力に関わらず、「書いて報告する」こと自体が担当者の負担となり、これが原因でナレッジを効果的に収集できていないケースもあるとのことだ。

同社はこれらの課題を解決するため、さまざまな手段で簡単に情報入力ができるナレッジコレクターを開発したという。ナレッジコレクターは担当者の入力負担を軽減するとともに、その場で音声入力できることは情報の量・質の向上も期待できるという。そのほか、労働集約型産業で多く見られる紙への記録をなくし、ペーパーレス化、デジタイゼーションにもつながるとのことだ。

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