IBM、AIのスキル・ギャップ解消を目指し2026年末までに200万人に学習機会を提供するコミットメントを発表
2023/10/20
IBMは、世界的な人工知能(AI)のスキル・ギャップを解消するため、スキルアップの機会を必要とする人々に重点を置き、2026年末までに200万人の学習者にAIに関する学習機会を提供するというコミットメントを発表した。
IBM SkillsBuildを通じて、世界中の学習者はIBMの専門家が開発したAIに関するトレーニングから恩恵を受け、最先端テクノロジーの開発に関する最新情報を得ることができる。IBM SkillsBuildはすでに、AIの基礎、チャットボット、AI倫理などの重要なトピックのオンライン学習プログラムを無料で提供している。新しい生成AIのロードマップには、オンライン学習プログラムと機能強化が含まれている。
・コースには、「プロンプトの書き方」、「機械学習を始める」、「AIでカスタマーサービスを改善する」、「生成AIの実践」などが含まれる。
・IBM SkillsBuildラーニング・エクスペリエンス内のAI強化機能には、学習パス全体を通じて学習者をサポートするチャットボットの改善や、学習者の個人的な好みや経験に基づいてカスタマイズされた学習パスが含まれる。
これらのコースはすべて完全無料で、世界中の学習者が利用できる。コースを修了すると、受講者は、潜在的な雇用主が認めるIBMのデジタルバッジを取得できる。
IBM SkillsBuildで提供されるコースのようなトレーニングは、地域社会の教育機関や非営利団体といったパートナー団体の専門知識を通じて、より効果的になるという。パートナー団体は、プロジェクト・ベースの学習を通じてコースの内容を充実させ、学習者を実際のキャリアの機会と結びつける。日本では、一般財団法人大阪労働協会、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会とそれぞれパートナーシップを締結し、IBM SkillsBuildの提供を通じて、就労や仕事の幅を広げるためのスキル習得支援をしており、AIに関する学習機会も拡大するとのことだ。
IBMは、IBMの専門家ネットワークを活用してAIに関するスキルを構築するため、世界規模で大学と協力している。大学の教員は、講義や没入型学習体験など、IBM主導のトレーニングを受けることができ、修了時には修了証書が発行される。また、IBMは、AIによる自己学習パスを含め、教員が教室で使用できるオンライン学習プログラムを提供する。教員のトレーニングに加え、学生にも、生成AIやレッドハットのオープンソース・テクノロジーに関する無料のオンラインコースなど、柔軟で適応性の高いリソースを提供する。