【LINEヤフー】RAG技術を活用した独自業務効率化ツール「SeekAI」を全従業員に本格導入。膨大な社内文書データベースから部門ごとに最適な回答を表示し、確認・問い合わせ時間を大幅に削減
2024/7/12
社内規程・ルール・問い合わせ先、コーディング時の技術スタック、顧客や取引先とのコミュニケーション履歴などを効率的に把握することが可能に。生成AIを活用した業務効率化ツールにより、年間70~80万時間の削減を目指す
このたび、「SeekAI」の利用対象を全従業員に拡大するにあたり、参照元となる社内ワークスペースツールのページや社内データを部門やプロジェクトごとに登録できるよう、設定をアップデートした。一般的な大規模言語モデルでは、モデル内のデータから問い合わせに対する回答が検索され、一般的な回答が表示される。「SeekAI」は、任意の社内データをデータベースに登録しておくことによって、そのデータベースから問い合わせに対する回答を検索して表示するため、従業員は要件に最適化された回答を得ることができる。
また、「SeekAI」は、登録するデータが生成AIの読み込みやすい区切り方・形式となるよう、独自開発したフレームワークとプロセスを基盤としている。さらに、生成AI活用を推進する専門組織である生成AI統括本部から、登録するデータの作成方法や形式に関するサポートを受けることで、従業員は簡単にデータを登録することができる。「SeekAI」によって、従業員は社内ワークスペースツール上の情報や社内データをより効率的に入手できるようになるため、確認や問い合わせの時間が削減され、部門を問わず様々な業務シーンで業務効率化が実現される。
■「SeekAI」を活用した業務効率化が想定される業務シーンの例
・顧客とのコミュニケーション履歴を確認して営業活動を行う、営業資料を作成する、営業戦略を策定する
【各部門】
・自部門の業務内容を把握し、新入社員向けトレーニング資料やマニュアルを作成する
・会議の議事録から、発言や決定事項を把握する
・顧客・取引先の最新情報やコミュニケーション履歴を確認する
・プロジェクトの進行状況を確認する
・各種規定やルールを確認し、業務遂行時の手順やリスク、問い合わせ先を確認する
【エンジニア】
・コーディング時、技術スタックの検索・選定をする
【従業員】
・貸与機器や業務ツールのヘルプ情報や問い合わせ先を参照する
※1: OpenAIと、「GPT-4」など全てのAPIに関する利用契約を締結、独自AIアシスタントサービスをLINEグループ、ヤフーの約2万人に導入
https://www.lycorp.co.jp/news/archive/Z/ja/ja20230727.pdf
※2:各商標については以下の通り。
・Amazon Web Services、AWSおよびすべてのAWS関連の商標は、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の国における登録商標もしくは商標である。
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