【2024年版最新】どれが人気!?デザイン系AIの認知率・普及率に関するアンケート結果まとめ

合同会社田島デザインは業界全体のトレンドを把握するために、デザイン系AIツールに関する認知率と普及率についてアンケート調査を実施した(2024年6月)。

■調査について

「スクリーニング調査(n=5,000)」と「本調査(n=298)」の2回に分けて調査を実施した。スクリーニング調査では「全体的にAIツールがどこまで普及しているか」を、本調査では「普段AIを利用される肩がよく利用するAIツールは何か(主にデザイン系ツール)」について調査している。
※各調査の概要については、本記事の末尾に記載している。
 詳細:https://tajima-d.com/columns/design_ai/

■調査結果の要約

スクリーニング調査(n=5,000)

・AIツールを普段利用していない割合は85%
・毎日AIツールを使っている割合が一番多い職業は「デザイナー」
・「デザイナー」でAIを毎日利用している割合は20%以上
・AIツールに有料課金している人は全体の7%
・有料課金率が最も高かったのは20代で、「20,000円以上」と回答している比率も最も高い

本調査(n=298)

・汎用系AIツールの中で最も認知率が高いのは「ChatGPT」(56%)
・汎用系AIツールの中で最も利用率が高いのも「ChatGPT」(48.7%)
・画像/グラフィック系で最も認知率が高いのは「Midjouney」(30.2%)
・画像/グラフィック系で最も利用率が高いのも「Midjouney」(24.2%)
・資料系で最も認知率が高いのは「Ganma」(36.6%)
・資料系で最も利用率が高いのも「Ganma」(31.9%)
・web系で最も認知率が高いのは「Create.xyz」(25.2%)
・web系で最も利用率が高いのは「tl;draw」(22.8%)
・動画系で最も認知率が高いのは「DomoAI」(27.2%)
・動画系で最も利用率が高いのも「DomoAI」(23.8%)
・AIツールへの課金額を増やす意向の割合が40.3%、減らす意向の割合が25.8%
・現状無料の範囲で利用している人の半数程度は課金意向あり

■アンケート調査結果(スクリーニング調査 n=5,000)

調査概要

「全体的にAIツールがどこまで普及しているか」について、15歳以上の男女(人口構成比割付)で5,000名の方にアンケートを行った。

AIツールの利用頻度

AIツールを普段利用していない人が「85%」

「ほとんど利用しない」と「使用したことない」という回答を合わせて85%程度が、普段の生活でAIツールを使用していないという回答だった。残りの15%の方は月に数回以上使っており、毎日の方は3.3%という結果だ。

AIツールの利用頻度(年齢別)

年齢が上がるにつれて、AIツールの利用頻度が下がる傾向にある

年齢別にみてみると、年齢が上がるにつれて利用頻度が下がる傾向にあった。わずかではありますが、30代よりも40代の方が利用頻度が高い結果だった。

AIツールの利用頻度(職業別)

PC作業等が多いと見込まれる職業の方が利用頻度が高い傾向
職業別にみてみると、PC作業等が多いと見込まれる職業の方が利用頻度が高い傾向にあった。PC作業が多いエンジニアが、想像よりも低い点が意外な結果となった。

AIツールをよく利用している職業ランキング

出典元:https://tajima-d.com/columns/design_ai/
特にデザイナーは、月数回以上利用している方が50%(2人に1人)以上、毎日利用している方が20%(5人に1人)以上という結果となった。

月に1回以上利用するAIツール数

出典元:https://tajima-d.com/columns/design_ai/
月に1回以上AIツールを利用する方は「25%」

月に1個以上AIツールを利用する方は「25%」という結果だった。2個以上を合計すると約15%程度と、「月数回」と回答した方のボリュームに近くなる。

月に1回以上利用するAIツール数(年齢別)

出典元:https://tajima-d.com/columns/design_ai/
年齢が上がるにつれてAIツールの利用個数も下がる傾向
年齢別にみてみると、年齢が上がるにつれてAIツールの利用個数も下がる傾向にあった。しかし、30代よりも40代の方が利用個数が高いという結果もあった。
また、月1個以上利用している(灰色以外の色がついている)利用者を100とした時に、若い世代の方が「複数以上AIツールを使っている」割合が高くなる傾向にある。

月に1回以上利用するAIツール数(職業別)

出典元:https://tajima-d.com/columns/design_ai/
PC作業が多い職業の方が利用ツール数が多い傾向
職業別にみると、PC作業が多い職業の方が利用頻度が高い傾向にあった。エンジニアが想像よりも低い点が意外な結果だ。
デザイナーは比較的AIツールの利用数が多く、6ツール以上使ってる方が25%以上いる。

1ヶ月間での「AIツールへの課金額」

有料課金している人は「全体の7%」
2024年5月の1ヶ月間での「AIツールへの課金額」を調査したところ、「利用していない76.4%」と「無料の範囲で利用している16.6%」の合計93%の方がAIツールに課金していないことがわかった。
有料課金している人は全体の7%となった。

1ヶ月間での「AIツールへの課金額」(年齢別)

最も比率が高いのは「20代」
年齢別に見てみると、10代は「無料の範囲で利用している」の比率が多く、有料課金者は全体7%となった。一番有料課金率が高かったのは20代で、「20,000円以上」と回答している比率も最も高い結果となった。

1ヶ月間での「AIツールへの課金額」(職業別)

PC作業等が多いと見込まれる職業の方が、比較的課金額が多い傾向
職業別にみると、PC作業が多い職業の方が課金額が高い傾向にある。しかし、一方で「無料の範囲で利用している」と「有料課金」の比率は職業によって傾向が異なる。たとえばカスタマーサポートは、「無料の範囲で利用している」と回答した数に対して、有料回答者の比率が高い結果となった。

■本調査

調査概要

本調査では、スクリーニング調査で普段AIを使っている内容を回答した計298名にアンケートを実施した。「普段AIを利用される方がよく利用するAIツールは何か(主にデザイン系ツール)」について調査している。

汎用・デザインツールの認知率・利用率

ChatGPTの認知率が56%でトップ
生成AIブームの火付け役でもあるChatGPTの認知率は56%、利用率は48.7%という結果だった。

画像/グラフィック系AIツールの認知率・利用率

認知率・普及率ともに1位は「Midjouney」
画像/グラフィック系AIツールについては、Midjourneyが30.2%と最も認知率が高い結果となった。また、普及率も24.2%とともに1位という結果だった。

資料系AIツールの認知率・利用率

認知率・普及率ともに1位は「Ganma」
資料系AIツールについては、Ganmaが36.6%と最も認知率が高い結果となった。また、普及率も31.9%とともに1位という結果だった。
日本発の「イルシル」については、認知率32.6%・普及率28.5%と「Ganma」に次いで2番目という結果となった。

Web系AIツールの認知率・利用率

認知率1位「Create.xyz」・普及率1位は「tl;draw」
Web系AIツールについては、「Create.xyz」が25.2%と最も認知率が高い結果となった。 一方普及率については「tl;draw」が22.8%とともに1位という結果だった。

動画系AIツールの認知率・利用率

認知率・普及率ともに1位は「DomoAI」
動画系AIツールについては、DomoAIが27.2%と最も認知率が高い結果となった。また、普及率も23.8%とともに1位という結果だった。

今後のAIツールへの課金意向

AIツールへの課金額を”増やす”が「40.3%」、”減らす”が「25.8%」
AIツールへの課金額について、「2024年5月にいくら支払いましたか」、「今後いくらまで課金できますか」の回答を比較し、課金額の増減について集計した。

今後のAIツールへの課金意向(詳細)

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