5G通信が普及するメリットとは?デメリットもわかりやすく解説!
2023/12/13
5Gは、4Gと比べて飛躍的に通信速度や通信遅延、同時接続数が増えることが特徴です。5Gが普及することによるメリットは大きいですが、一方でデメリットについてもよく理解しておかなければなりません。ここでは5Gのメリットとデメリットについて説明します。
Contents
しかし、新しい通信技術を活用して、日常生活をより便利で快適なものにするためには、5Gがどのような特徴を持った通信技術なのか、5Gが普及することでどのようなメリットがあるのかを知っておくことが大切です。そこで今回は、5Gのメリットを紹介するとともに、デメリットについてもあわせて説明したいと思います。
5Gの3つの特徴とは?
5Gには、以下の3つの特徴があります。 |
1.超高速・大容量通信 |
2.超低遅延 |
3.多数同時接続 |
超高速・大容量通信
5Gの通信速度は、4Gの20倍程度と言われていますが、最大速度の10Gビット/秒が出れば4Gの100倍もの速度になります。正確な通信速度は、周波数帯や利用するエリアといった条件によって変化しますが、4Gよりも圧倒的に高速通信できることは間違いないでしょう。
また、4Kや8Kといった高画質な動画やスマホのゲームなど、大容量の通信を伴うコンテンツも快適に楽しめるため、従来よりもさらに充実したコンテンツが普及するとも言われています。他にも、膨大なデータをやり取りするVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を利用しやすくなると言われています。会場にいるような感覚でライブを楽しめたり、任意のアングルでスポーツを観戦できたりと圧倒的な没入感で新たな視聴体験ができるでしょう。
超低遅延
5Gは通信速度が速いだけでなく、送受信するデータ遅延を短縮できることも特徴です。4Gと比較すると約1/10程度の遅延になるとも言われています。例えば、オンラインゲームをプレイしている際に、ボタンを押してからゲームのキャラクターが動くまでの時間差が「遅延」です。5Gは4Gよりも遅延を短縮できるため、速い反応速度が必要なゲーム分野や遠隔手術といった医療分野において、5Gが採用されはじめています。
また、5Gの超低遅延は、自動運転の分野でも活躍しています。自動運転を搭載している車は常時ネットワークに接続し、車両の状態や歩行者の位置、交通状況などの情報をサーバーとやり取りします。遅延が少なくなれば取得した情報から即座に適切な行動を判断できるため、周囲の車のブレーキやアクセルなどの操作を互いに通信して車間距離を保ち、安全に走行することができるため、交通事故が減少や渋滞の軽減が期待されます。
多数同時接続
4Gでは、基地局1つあたりが接続できるデバイス数が5Gよりも少ないです。そのため、コンサートホールやスタジアムなど、1つの場所に多くの人々が集まるような場所で同時にインターネットに接続すると、通信障害が発生しやすくなります。
5Gの基地局は、1平方キロメートルあたり最大100万台のデバイスが接続できると言われているため、都市部やスタジアム、ライブ会場など人々が密集するような場所でも快適にデータ通信が行えるでしょう。
また、5Gの多数同時接続が可能となったことで、家の中にある照明やエアコン、TV、洗濯機など様々な家電や設備をIoT化し、スマートフォンで一括操作するスマートホームも広まりつつあります。
5Gのメリット
ここからは、5Gのメリットについて詳しく説明します。
インターネット通信がより快適になる
ビジネスにおいても、ウェブ会議やプレゼンなど、離れた場所からでも対面形式と変わらない仕事の進め方ができるようになります。それによって、移動による費用や時間を削減できれば、さらに生産性の高い企業へと成長できるでしょう。
通信コストを抑えられる
1つの基地局がカバーできるデバイス数やエリアの広さも大幅に向上することから、データ通信を中継する機器を設置する手間や費用が省けると期待されています。通信環境を維持するためのコストを削減できれば、それだけ5G環境を維持するための負担が抑えられるので、5Gに対応するエリアを増やしやすくなるでしょう。また、5G利用者にとっても、将来的に通信にかかる費用を抑えられるというメリットが生じます。
データ通信の信頼性が向上する
通信のリアルタイム性が増すと、自動運転のように瞬時に周囲の状況を察知して危険を回避しながら自動車を走行させられるようになります。信頼性の高い通信が行えれば、さらに人々が安心かつ安全に暮らせる社会へと進歩するでしょう。
IoTがさらに普及する
スマートフォンで通話しながらゲームを楽しんだり、スマートホームが普及するなど、1人あたりが接続するデバイス数が増えたとしても、5Gを利用していればそれぞれの機器をスムーズに動作させられるでしょう。
5Gのデメリットとは?
ここからは、5Gのデメリットについて詳しく説明します。
セキュリティリスクが高くなる
しかし、5Gの導入によって身の回りのあらゆる機器がインターネットに接続されるようになれば、それだけ外部からの攻撃を受けるリスクが高くなります。そのため、セキュリティ機能の高いIoT機器を採用したり、推測されにくいパスワードを採用するなどパスワード管理の徹底といった対策を講じることがより重要です。また、定期的にファームウェアをアップデートするといった対策によって、セキュリティシステムを常に最新の状態に保つことも求められます。
5Gに対応した通信機器と通信プランの契約が必要
そのようななかで、スマートフォンにおいては、5Gの普及に合わせて、高性能なハイエンドモデルだけではなく、手に取りやすい価格のモデルやコンパクトなモデルなどさまざまなタイプが発売されていることや、大手通信キャリアよりも、安い料金で契約できるSIMカードサービス「格安SIM」についても5Gに対応したプランが出ています。やり方によっては、費用をおさえながら、5Gに対応した通信機器と通信プランの契約をすることもできるようになりました。
5G人材を確保する必要がある
また、5G人材には、5Gを活用して何ができるのか、従来の仕事にどのように応用できるのかといった創造性が求められます。どれだけ便利な通信技術が利用できるようになったとしても、新しいことを生み出せなければ5Gを導入した意味がなくなってしまいます。5Gを導入する目的やビジョンを明確にしておくと、人材確保や人材育成がスムーズに進むでしょう。
人体への影響が懸念されている
電磁波から身を守るためには、デバイスを体から離したり、ダウンロードできるコンテンツはデバイス内に保存してから楽しむといった対策などがあります。実際に5Gがどれだけ人体に影響するか不明確ですが、体への負担を抑えて利用する方法を知っておくことは大切です。
通信料金が高くなる
5Gのメリットデメリットを理解しておこう
それと同時に、5Gが普及することによるデメリットについても理解しておく必要があります。トラブルを抑えながら5Gを活用して日常生活をさらに便利で快適なものにするためには、リスクを回避できるようにしておくことも重要です。
ここで説明した内容を参考にして、5Gのメリットデメリットを考えながら5Gを利用できるようにしておきましょう。