新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、2020年4月に一度目の緊急事態宣言が発令され、感染拡大対策・予防の観点から不要不急の外出を自粛するよう要請が出されました。これを受けて、多くの企業で通勤電車での感染リスク、オフィスで密になっての業務を避けるために、リモートワークを推奨する動きが広がりました。その後、緊急事態宣言が解除され、感染拡大も落ち着きを見せたものの、再度、感染者が増加。2021年1月には二度目の緊急事態宣言が発令される事態となりました。リモートワークがはじまった当初は、初体験のWeb会議の操作に戸惑う様子も見られましたが、長引く、自粛生活を経て、慣れたという声も聞かれるようになりました。そのため、リモートワークがひとつのワークスタイルとして定着した印象があります。
慣れてしまえば、リモートワークは思いのほか快適です。満員電車のストレスを感じることなく、通勤時間がなくなる分だけ、ゆったりとした1日を過ごすことができます。Web会議ツールやファイル共有ソフト、ビジネスチャットツールを駆使すれば、業務に大きな支障はなく、オフィスでの勤務と生産性も変わりません。また、リモートワークの広がりによって、各社から便利なグッズが登場しています。こうしたグッズを揃え、働きやすい環境を自分で構築できるのもリモートワークの魅力です。そこで仕事が捗るリモートワークの便利グッズをいくつかご紹介します。
仕事が捗るリモートワークの便利グッズ6選
設備が整ったオフィスとは異なり、自宅は仕事ができる環境ではなかったという人も多いでしょう。書斎などのスペースを用意しておらず、急にリモートワークになったことで、リビングでやむなくパソコン作業をしている人もいます。ただ、集中力を切らさずに、自宅で1日、仕事をするためには、やはり環境を整える必要があります。そこで仕事が捗るリモートワークの便利グッズを紹介します。
モバイルモニター
リモートワークに会社から支給されたノートPCを使っている人も多いと思います。持ち運びができるので、オフィスに出社する必要があるときには、そのまま持っていけば、業務が続けられるメリットがある一方で、画面が小さく、業務内容によってはストレスに感じることがあります。大型のディスプレイを購入して、自宅ではそれにつなぐという方法もありますが、それではどこでも作業ができるノートPCの良さが生かせません。そこでモバイルモニターです。モバイルモニターは持ち運びができるタブレット型のディスプレイです。ノートPCと一緒に携帯し、作業をする場所で接続して、少し大きな画面で作業することができるというアイテムになります。重さやディスプレイの大きさ、解像度、そして価格などを比較して、自身の業務に適しているものを選ぶと良いでしょう。
スマホスタンド
会社から支給されているPCのスペックが低い場合、ZoomやGoogle MeetといったWeb会議ツールを使いながら、プレゼン用の資料を開いたり、メモを取ったりしていると、動作が遅くなってしまうことがあります。最悪の場合にはフリーズしてしまい、業務になりません。そういう事態を嫌って、スマホやタブレットPCを併用して、リモートワークをする人がいます。Web会議はスマホやタブレットPCを使い、手元のノートPCで作業を行うというわけです。そんなときに重宝するのが、スマホスタンドです。
スマホやタブレットPCを手に持ったWeb会議をしようとすると、カメラがブレてしまい、手元で作業することもできません。そこでスタンドに固定して、手を離したまま、Web会議を行うことができるようになるアイテムです。長時間、使用する場合には、充電ができるタイプがあるため、それらを選ぶと良いでしょう。
ヘッドセット
最近のノートPCにはマイクやカメラが内蔵されているため、インターネットにつながる環境なら、簡単にWeb会議がはじめられます。ただ、内蔵されているマイクを使用すると、声と一緒に生活音も拾ってしまうため、相手に声が聞こえづらくなってしまいます。また、他の参加者の声もイヤホンを装着しないと、明瞭に聞こえないという問題があります。そこで重宝するのが、ヘッドセットです。ヘッドセットにはマイクとイヤホンが付いているため、Web会議が格段にやりやすくなります。とくに自宅でのリモートワークでは周囲の雑音が気になるため、リモート会議を定期的に実施する人にとっては欠かせないアイテムだと言えます。
パソコンスタンド
ノートパソコンをデスクに置き、長時間、作業を行うと、肩が凝ってしまいます。これはノートパソコンの位置が低く、肩やひじに負荷がかかるためです。また視線も下に落としながら作業することも眼精疲労の原因となります。それを避けるために使用したいのが、パソコンスタンドです。スタンドの上にノートパソコンを置くことで、角度と高さをつけることで、肩やひじへの負荷がかかりにくい、正しい姿勢で作業を行うことができるというアイテムです。目線の高さにノートパソコンの画面が位置するので、目の疲れも軽減できます。さらに、パソコンスタンドを使用すると、ノートパソコンがデスクに密着しないので、排熱効果も期待できます。そのため熱がこもらず、ノートパソコンの動作が遅くなってしまう現象を防ぐこともできます。
ワイヤレスキーボード
パソコンスタンドを使用することで、肩やひじへの負担が減り、大幅にノートパソコンでの作業が楽になりますが、それでも長時間、続けていると疲れを感じるようになってきます。そこでパソコンスタンドと併用することで、より負荷のかからない姿勢で作業ができるアイテムがワイヤレスキーボードです。パソコンスタンドでノートパソコンの高さを上げると、キーボードの位置も高くなってしまいます。それでも角度がつくため、ノートパソコンをデスクに置いて作業するよりも負荷は軽減されるのですが、ひじなどへの負担はそのままです。そこで、Bluetoothなどで接続するワイヤレスキーボードを使い、入力する位置を調整することで、肩やひじへの負担が大幅に減らすことができるようになります。
ノイズキャンセリングイヤホン
リモートワークでのWeb会議では生活音が気になり、またマイクが雑音を拾ってしまうことで、会議の内容が聞き取りにくくなってしまいます。ヘッドセットを使用することでこの問題を解決できますが、できればノイズキャンセリング機能があるヘッドセットやイヤホンを選ぶと良いでしょう。小さな生活音や雑音を除去して、クリアな音にしてくれます。そのため、Web会議の音声がより聴きやすくなります。また、音楽を流しながら作業をしたいときも、より集中しやすくなるというメリットがあります。
リモートワーク中も健康を維持するための便利グッズ
日頃からランニングをしたりウォーキングをしたり、運動を習慣にしている人なら良いのですが、リモートワークになると運動不足に陥りがちです。日中は自宅でずっとデスクワークをする人もいるでしょう。そこで健康面に不調が出てしまわないように、健康維持に効果が期待できる、便利グッズを紹介します。
スタンディングデスク
長時間、座ってのデスクワークは肩こりや腰痛の原因になることが知られています。とくにリモートワークでは自宅にオフィスチェアやワークデスクを完備していない人も多いでしょう。リビングチェアやソファなどは長時間、座り続けることを想定していないため、腰に大きな負担がかかってしまいます。そこで注目を集めているのが、スタンディングデスクです。これは文字通り、立って作業するためのデスクで、長時間座って作業するよりも健康に良いとされています。集中力も切れにくく、より仕事が捗ると言われています。また、通常のデスクよりも場所を取らないため、新たにデスクを購入したいと考えている人は、スタンディングデスクもひとつの選択肢にしてみてはいかがでしょうか?
アームレスト
一部の高級オフィスチェアにはアームレストが搭載されています。パソコン仕事のときにひじを載せながら、入力ができるため、肩こりの防止になると考えられています。ひじで腕を支えることによって、肩への負担を軽減することができるからです。ひじや肩に負荷がかかると集中力も途切れがちになります。そのためアームレストもリモートワークに導入したい、おすすめのアイテムです。
ブルーライトカットメガネ
長時間PCやスマホを見続けると眼精疲労や肩こりを引き起こしますが、それはブルーライトと呼ばれる、ディスプレイから発せられる光が一因だと言われています。リモートワークでは業務のほとんどを長時間PCやスマホで行うため、ディスプレイを眺め続けることになります。そのためブルーライトをカットすることができるメガネを取り入れることで、目への負担を抑えることができます。頭痛の原因にもなるため、ブルーライトカットメガネの効果に期待したいところです。
自分に合った便利グッズを活用して快適なリモートワークを実現
リモートワークでは自分で便利グッズを取り揃えることによって、環境を改善させていくことができます。どうすれば集中力を落とさず、仕事を進めることができるようになるのか? 自分にあったアイテムを探して、快適なリモートワークを実現しましょう。