年末年始必読。企業が勝ち残るためのデジタルシフト本6選を紹介!

2020年、日本でもついに5Gサービスが始まる。情報化社会の基盤ともいえる移動通信技術の進化が、社会のデジタルシフトを急速に推し進めることは明白だ。そんな中、どれだけデジタルシフト後の社会を想像できているだろうか?

デジタルに対する知見を持つことは、経営者のみならず、いちビジネスマンにとって、もはや教養と言えるかもしれない。

2020年を迎える前に、今年発行された「デジタルシフト」をテーマとする関連書籍の中から必読と思われる6冊を、デジタルシフトタイムズ編集部がピックアップした。

年末年始は、ぜひデジタルシフトのリテラシーを高めるために活用してもらいたい。

もはや一般常識化しつつあるキーワード「アフターデジタル」はここから生まれた

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る | 藤井 保文, 尾原 和啓

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デジタルシフト後の社会の在り様を「アフターデジタル」という言葉で表現し定着させた名著。

デジタル化が進んだ先に、デジタルとリアルの境界はもはや意識するものではなくなるだろう。むしろ、IoTによって、あらゆるものがネットに接続されたとき、“オフライン”は存在しなくなると説く。

既に小売り業界では、店舗における顧客の購買行動を各種センサーを用いてデータ化し、マーケティングに生かすといった動きがあるが、その先にある未来をリアルに想像する助けとなる一冊だ。

メガテック企業への理解なしに、デジタルシフトは語れない

GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略 | 田中 道昭

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GAFAと総称される、アメリカのメガテック企業、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン。これら企業の動向は、いまや日本国内でも注目ニュースとなっている。一方で、中国のメガテック企業、バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイもまた、GAFAに比肩する速度で技術開発を行い発展し続けている。

アメリカ市場に目を向けるだけでなく、いまやテクノロジー大国となった中国の市場動向を注視することも企業にとっては不可欠だ。

本著では、メガテック企業の本質に迫り、その競争戦略をつまびらかにしている。ニュースで取りだたされる、メガテック企業の一挙手一投足の狙いがどこにあるのか、読み解く力を身に着けるために必読の一冊だ。

根深い問題(ディープイシュー)をテクノロジーで解決する

ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」 | 丸 幸弘, 尾原和啓

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ディープテックとは、研究開発された眠れる技術を基に、社会の大きな課題を解決することである。

SDGsの期限とされる2030年が近づくにつれ、ディープテックへの注目度はますます増している。ビジネス活用よりも、社会課題の解決に重きが置かれる点で、ある意味ではアメリカや中国とも異なる技術トレンド。本著では、ディープテックが日本企業が持続的に成長するためのヒントになりうると指摘している。

レガシー企業が示した、デジタルシフトの成功事例

NOKIA 復活の軌跡 | リスト シラスマ, 田中 道昭, 渡部 典子

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2011年までは世界最大の携帯電話端末メーカーであったノキアが、通信機器メーカーとして復活を遂げ、5G時代のキープレーヤーと目されるにいたる、「デジタルシフト」の実例をつづった一冊。

デジタルシフトが経営課題となる一方で、具体的な事例が公開されることは乏しいが、本著では、事業ドメインを変えた後の組織改革の具体的な打ち手などが公開されており、これから変革を遂げようとする企業の経営者にとって示唆に富んだ内容になっている。

経営者に向けたデジタルシフトの実践書

GAFAに克つデジタルシフト 経営者のためのデジタル人材革命 | 鉢嶺 登

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企業が実際にデジタルシフトに取り組むとき、避けては通れないのが組織課題だ。本著は、経営者の視点で、具体的にどのようなアクションを起こすべきかを示した実践書である。

企業のデジタルシフトをけん引するリーダーは、デジタルによって引き起こされる社会的変化を読み解き、ビジネスを創造・再構築できる人材でなければならないと指摘し、権限移譲や、経営者自身のスキルアップの必要性を訴えてもいる。組織に属する人なら、自らが読むだけでなく、上長や社長に推薦することをお勧めしたい。

2020年も注目!ソフトバンクグループを知り、未来を読み解く

ソフトバンクで占う2025年の世界 全産業に大再編を巻き起こす「孫正義の大戦略」 (PHPビジネス新書) | 田中 道昭

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GAFAやBATHに次ぐ、第三極になりうる存在として、ますますその動向が注目されるソフトバンクグループを、米中メガテック企業や次世代自動車・金融産業への独自の分析で定評のある立教大学ビジネススクール教授の田中道昭氏が圧倒的な情報量で解説した一冊。

ソフトバンクグループを知ることができるだけでなく、関わりの深いテクノロジートレンドや日本経済の動向を学ぶこともできる示唆に富んだ一冊だ。2020年を前に、間違いなく読んでおくべき一冊だ。

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