管理会社出身のテックカンパニー。不動産DXを推進する「株式会社スマサポ」 〜IPOから読み解く、デジタルシフト #4〜
2023/3/30
多くの企業が目標の一つとして掲げ、憧れ、夢を見る言葉、「上場」。これを達成した企業は資金調達の規模が大きくなり、さらなる挑戦ができるとともに、社会的に認められたという箔が付く。何百万社とある日本企業のなかで、上場企業は約3,800社。非常に狭き門を突破した、選ばれし企業たちだ。
本記事では、デジタルシフトを実現しながら新規上場を果たした企業に焦点を当てていく。今回は、不動産DX事業を手がける「株式会社スマサポ」を取り上げる。同社は、2022年12月29日に東証グロース市場に上場した。初値は2,250円で公開価格の800円を上回った。
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不動産DXを推進するサービスを展開、「株式会社スマサポ」とは
2022年9月期の売上高は20億4,100万円で、営業利益は7,600万円だった。2021年9月期は7,000万円の赤字となったが、これは展開していた新電力事業での原価高騰によるもので、2023年9月期においては新電力事業から完全に撤退しているとのことだ。
スマサポ社の上場は、2022年最後の新規上場であった。上場日である12月29日には買い注文の多さから初値が付かず、翌30日になり2,250円で初値が付いた。