自動運転車はいつ実現?自動車メーカー動向とサービス開始時期まとめ

自動運転車は、近年いよいよ現実味を帯びてきています。世界各国で実証実験や公道試験が進んでいて、ウェイモ社の自動運転タクシーのように、一部では実用化されているものもあるのです。

この記事では、国内外の自動運転車の開発状況と、自動運転車によるサービスがいつから始まるのかをまとめています。私たちの身近な場所で自動運転車が登場するのを、心待ちにしていましょう。

自動運転はいつから可能?日本国内自動車メーカーの状況まとめ

日本の自動車メーカーでは、いつから自動運転車を発売する予定なのでしょうか?2019年5月にはレベル3の自動運転車の発売に合わせた道路交通法の改正案が可決され、徐々に国内の環境が整ってきています。

主な国内自動車メーカー3社の、自動運転車に関する動きを紹介しましょう。

【トヨタ】2020年にレベル4を披露

トヨタは、レベル4の自動運転車を個人向けを販売する前に、カーシェアリングなどの移動サービスを提供するMaaS専用車両で展開する見通しのようです。

2020年夏には都内の公道でレベル4の試乗会を実施する予定としていて、東京五輪の際にはレベル4のお披露目も予定されているそうです。

また同年には、高速道路限定で自動運転が可能な、レベル2の自動車が発売されるとのこと。その上のレベル3相当にあたる実現目標「Highway Teammate」も2020年に達成したいとしています。

【日産】2020年から2021年に一般道路でレベル3達成か

日産は、2019年秋に発売した新型スカイラインのハイブリッドモデルに、運転を支援する「プロパイロット2.0」を搭載しました。これは高速道路の同一車線内での手放し運転ができる機能で、自動運転のレベル2相当となります。

「プロパイロット2.0」では、高速道路での車線変更の適切なタイミングを提案してくれ、それをドライバーが承認することによる車線変更支援も行います。

2020年から2021年には、レベル3相当の「プロパイロット3.0」の実現を目指しているそうです。

【ホンダ】2025年にレベル4の確立を目指す

ホンダは、2020年夏ごろにはレベル3の自動運転車を発売すると発表しました。レベル3では、システムが設定した一定条件下での運転時に、ドライバーが緊急対応可能な状態の時に限って、走行中でもテレビ視聴やスマホ操作などができるようになります。

レベル3の自動運転車が日本の公道を走行する際、上記のスマホ操作等は認められないのが現状ですが、2020年5月までに施行されるであろう改正道路交通法によって法的にも可能になるようです。

個人向けレベル4の自動運転車の発売は、2025年ごろまでを目標としているとのことです。

海外自動車メーカーの自動運転の取り組み状況

海外自動車メーカー各社でも、レベル4やそれ以上の自動運転車の開発が進められています。先行しているのはウェイモ社の自動運転タクシーですが、2021年ごろからは動きがさらに活発化するでしょう。

【ウェイモ】レベル4のタクシーが2018年に実用化済み

インターネット関連の世界企業グーグル社の自動運転車開発部門、ウェイモは、2019年10月に米カリフォルニア州の公道で、レベル4の自動運転車をテストすると発表しました。これまでも米国25都市で公道テストを行っており、合計走行距離は1,600km以上にもなります。

ウェイモは、2018年12月に世界初の自動運転タクシー「ウェイモワン」を始めています。サービス当初は不測の事態に備えるためにセーフティドライバーが同乗していましたが、2019年11月には米アリゾナ州で完全無人のタクシーのサービス提供を開始したようです。

【フォルクスワーゲン】2022年に自動運転バスを運行予定

フォルクスワーゲンは、自動運転車を実現させるための新会社「フォルクスワーゲン・オートノミーGmbH」を2019年に設立しました。本社はレベル4以上の自動運転研究所の機能を有し、2021年には中国とシリコンバレーに子会社を設立。レベル4以上の自動運転車の一般販売を目指していくようです。

2022年には、カタールにてレベル4の電気自動車のシャトルバスの運行を開始したいとしています。まずは2020年にプライベート環境でテストをし、早くて2021年に試験的な運行を考えているとのことです。

【アウディ】レベル5の自動運転車発表は2021年?

アウディは、フラグシップモデルである新型A8を2018年に発売しました。当初は自動運転レベル3のシステムを搭載するとしていましたが、世界的に法整備が追いついていない状況から、残念ながら見送りとなっています。

フランクフルトモーターショー2019では、レベル4やレベル5の自動運転を想定したコンセプトモデルを3台発表しています。全て動力はEVで、完全自動運転タイプと都市型タイプに加え、オフロードタイプも提案しているのが特徴。

中でも「Audi Aicon(アイコン)」ベースのレベル5自動運転車を2021年に発表するとしているようで、初めは都市間シャトルとしての運用を目指しているそうです。

自動運転で利用できるサービスはいつから始まる?

自動運転車によるサービスはいつごろから利用できるようになるのでしょうか?自動運転タクシーやバス、移動コンビニなどは世界ですでに運用を始めているものもあり、日本での運用開始も期待されています。

日本でも実現が近いであろう、自動運転車に関するサービスや取り組みを紹介します。

自動運転タクシーやシャトルバス

ウェイモでは、アメリカですでにレベル4の自動運転タクシーを実用化しています。2019年6月には無人のモビリティサービスの独占契約を日産・ルノーと締結し、日本でも無人運転でのタクシーやシャトルバスなどのサービスを実現させようとしています。

世界では中国の百度(バイドゥ)やフランスのNavya(ナビヤ)、EasyMile(イージーマイル)などがシャトルバスの開発を進めており、中でもイージーマイルでは混在交通でのシャトルバスの運行を2017年9月にすでに開始しているのです。

日本でも、京阪バスが自動運転バスの実証実験を行っているところで、早くて2020年には登場するかもしれません。

自動運転車を用いた移動コンビニ

コンビニ店舗の無人化が国内外で進められているのが現状ですが、自動運転車による無人移動コンビニの開発も進められているようです。

スウェーデンで開発が進んでいる「Moby Mart」や、アメリカのRobomart(ロボマート)社による「Robomart」などは、試験運用が始まっているとのこと。

日本国内でも、トヨタの「e-Palette(イーパレット)」の開発に注目が集まっています。イーパレットは箱型の自動運転EV車で、MaaS専用車両として運用される予定です。

2017年8月には大手コンビニチェーン、セブンイレブン・ジャパンとの店舗と物流に関する基本合意書を締結していて、共同プロジェクトを進めていくとのこと。イーパレットでの無人コンビニの実現に期待です。

自動運転トラックの隊列走行

物流関連でも自動運転車の取り組みが進んでいます。自動運転トラックによる隊列走行は、すでにアメリカの一部で実用化されているそうです。

日本国内でも2021年までには後続車有人状態の自動運転システムを、加えて2022年以降で後続車無人隊列走行を実現する目標としています。

2019年11月には、日野自動車が夜間時の新東名高速道路における、後続車有人システムを載せたトラックの隊列走行の実証実験に参加しました。

自動運転車に関する試みは多方面に広がっている

自動運転車は法整備も含め、実用化に向けた動きが本格化してきました。まずは自動運転タクシーやバスなどのMaaS専用車両から、私たちの身近なところに広まっていきそうです。

一般向けのレベル3の自動運転車は、2020年ごろに解禁される見通しがあります。世界各国で開発が進むレベル4、レベル5の自動運転車も、2025年ごろをめどに登場するのではないでしょうか。

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