米で急成長!社員が喜ぶ福利厚生プログラム「Zestful」~デジタルシフト未来マガジン~
2020/7/8
株式会社オプト執行役員の石原氏による連載企画。デジタルを活用した新しいビジネスモデルで、未来を先取りする海外サービスに注目し、その仕組みをお伝えしていきます。今回は、今回注目するのは、ユニークな福利厚生プログラムを提供する米「Zestful(ゼストフル)」を紹介いただきます。
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オプトの石原です。
今回は「Zestful(ゼストフル)」という先進的な福利厚生プログラムを提供するアメリカのベンチャーに注目してみました。
利用するための手続きが面倒だったり、保養所への宿泊などといったラインナップに不満を抱えたりしていませんか?
そんな方に質問です。
会社に突然こんなことを言われたらどうでしょう?
「今日からあなた専用の福利厚生用クレジットカードをあげます。スタバにネットフリックス、Airbnb。あるいは近くのスーパーマーケットにフィットネスジムなど、あなたの好きなサービスに月5万円を自由に使っていいですよ。選べるサービスは毎月50種類も増やしていきます。希望があれば言って下さいね」
この会社、最高って思いませんか?? これが「Zestful」のサービスなんです。
■なぜ福利厚生なのか?
例えば、社員の給与を年間60万円増やしたいとします。しかし、税金などによって会社が支出するのは、実質約20%増の72万円。さらに、従業員の手取りは、所得税や住民税がかかりますので約20%減で48万円(年収によって変わりますが)。ここに24万円もの差が出来てしまうんです。福利厚生として提供することで、この差をなくすことができるのです。会社だけでなく、社員にとってもメリットがある仕組みですよね。
そんな福利厚生をユーザーライクに使わせてくれる「Zestful」は、月に50種類ものサービスを追加するというスピードと、「自分だけのデビットカード」という圧倒的なUX(ユーザーエクスペリエンス)が受けて、創業から4年で急成長しています。
詳しく見ていきましょう。
■Zestfulはどんな会社?
気になる導入企業数はリリースした初年度で100社・売上は前月比80%で増加(2019年10月時点)と好調な様子です。
■日常使いできるZestfulのサービスラインナップ
以下が人気のラインナップです。
Zestfulは、こうしたサービスを毎月50種類ほど追加しています。土入企業は豊富なラインナップの中から、自社の社員にニーズが高いメニューを作りあげるのです。
■Zestful のデジタル活用
■日本で福利厚生のデジタルシフトは起こるのか?
米国に遅れつつ、日本の経営者も、従業員満足度を重要視する企業が増えていますし(満足度は企業利益率に4倍の相関があると言われています)、Zestfulの様なUXファーストなスタートアップと、どこかの健康保険組合との合弁が立ち上げるなど、デジタルシフトの可能性は多いにあるのではないでしょうか。