トップインタビュー

夏の風物詩、高校野球にも訪れたスポーツにおけるデジタルシフトの波。コロナで変わるスポーツビジネスのこれからに迫る。

さまざまな業界で進められているデジタルシフト。スポーツ業界も例外ではありません。なかでも、夏の風物詩、高校野球をリアルタイムにスマホで見られるようにした「バーチャル高校野球」は今の季節、注目を集めています。

サービス立ち上げの経緯や、今後のスポーツビジネスのあり方について、バーチャル高校野球のプロデュースに関わる、株式会社運動通信社、代表取締役社長の黒飛 功二朗氏にお話を伺いました。

ざっくりまとめ

-コロナによる無観客試合などの影響で収入の柱を失ったスポーツ業界はビジネスモデルそのものの転換点を迎えている。
-スポーツの試合をインターネット配信することで、リアルタイムで見られない人にもコンテンツを届けられるようになった。
-運動通信社はスポーツメディアサービス、オリジナルスポーツ漫画サービス、音声定額配信サービスの3つの事業から収益を上げている
-インターネットの発達により、選手とファンとの関係性が変わり、それに伴って今後は、新しいビジネスモデルが生まれる可能性がある

コロナの影響で、スポーツ業界は大変革期を迎えている

ー新型コロナウイルス感染症はスポーツビジネスにどんな影響を与えたのでしょうか?

スポーツに関わるほぼ全ての会社がダメージを負ったのではないでしょうか。

今もまだ、コロナがいつ終息するのかがわからず、リアルなスポーツの再開目処が立っていなかったり、無観客試合で興行収入が見込めなかったりするので、大変な状況から抜け出せていません。

一方でコロナは、改めてスポーツのありがたさについて気づいてもらえるきっかけにもなったのだと思います。例えばプロ野球が再開するとき、多くの著名人やプロ野球ファンの方々が再開を待っていたとコメントをしていました。これまで普通だったものが、普通でなくなったことで、多くの人がそのありがたみを再認識したのだと思います。

そのおかげで、何らかの形でスポーツを支援したいという機運が高まっていて、多くの企業さまが我々のビジネスに関心を持ってくれています。昔と比べてITが発達し、つながりやすくなっているので、一般の方も企業もよりダイレクトなサポートがしやすくなっています。スポーツの価値が改めて見直されているいま、大変な状況をポジティブに変換できる可能性もあるのだと思っています。

高校生・母校や地元を応援する社会人に愛される「バーチャル高校野球」とは

ー御社が運営に携わっている「バーチャル高校野球」について教えてください。

バーチャル高校野球は朝日新聞社、朝日放送が運営する、誰でも無料で閲覧できる、夏の高校野球の総合情報サイトです。そのバーチャル高校野球とスポーツブル が連携し、毎年北海道から沖縄まで 全9地区の抽選会と地方大会、そして全国大会をライブ中継しています。

今年は夏の甲子園大会がコロナで中止になったことから各都道府県が主宰する独自大会が全国で開催されていますが、その模様も1000試合に及ぶライブ配信をしています。「バーチャル高校野球」のアプリをダウンロードいただければスマホなどのデバイスでも見ることが可能です。

そもそもバーチャル高校野球を始めた背景には、少子化や野球人口の減少があります。毎年、高校野球を中継している朝日放送から、未来の高校野球を創造する新規事業を考えてほしいという相談をいただいたのです。そこで提案したのが、今では当たり前になっている「同時再送信」を軸とした本プロジェクトでした。簡単に言うと、テレビで放送する内容をリアルタイムでインターネットでも配信するという取り組みです。

ーインターネットでの配信はスムーズに実現できたのでしょうか?

決してスムーズではありませんでした。我々は高校野球に限らずたくさんの学生スポーツ、アマチュアスポーツを配信していますが、どのスポーツの試合も権利が、新聞社、テレビ局、連盟、協会などたくさんの関係者に複雑に紐づいています。その全てに対して合意を取るプロセスは非常に大変でした。インターネットで試合が見たいというユーザーの声や、他競技、大会での導入事例などを紹介しつつ、根気よく説得を続けていきました。

どの関係者も、これまでずっと支えてきた大会への愛と、このままではいけないという危機感とを抱えています。インターネットでの配信に合意いただける方々は最終的には、これから競技を盛り上げるためには失敗を恐れず、トライすべきだと思っていただけた方々です。

ーインターネット配信により、どんな影響があったのでしょうか?

インターネットでの配信を始めたからといってテレビの視聴率が落ちることはなかったそうです。サラリーマンや学生など、これまでリアルタイムで見たくても見られなかった層が見ているからです。

また、インターネットで気楽に見られることにより、そこまで野球が好きでなくても、出身校や地元の高校が出ているからと応援してくれるライトなファンが増えました。SNSなどでコアなファンが拡散し、それを見たユーザーがライブ配信にアクセスしているからです。

プロジェクトで毎年行っている調査によると、最も多く見ているのは10代後半から30代中盤が多く、これまで学校や会社で忙しくて平日の昼間の試合をテレビで見られなかった層にも見てもらえていることが分かります。サービス開始初年度から大掛かりなプロモーションを行っていないにもかかわらず、1000万ユニークユーザーがバーチャル高校野球をご利用頂いている状況です。

プロサッカー選手・本田圭佑さんと始めた「音声」にまつわる新規事業

ー改めて御社のビジネスモデルについて教えてください。

大きく3つに分かれます。

まず1つ目は、年間で1万試合以上行っている学生、アマチュアスポーツ大会のライブ配信に広告をつける、広告配信事業です。ただ、正直それだけでは投資回収は難しく事業継続が出来ません。そこで創業時からビジョンに共感頂いた通信会社のKDDIさんとの共同事業化を行い、多くのサポートを頂いております。KDDIの抱えられている多くのキャリアユーザー様にスポーツコンテンツを届けることができますし、KDDIの保有するテクノロジーとスポーツ配信での様々な実証実験により、新しいユーザー体験創出が可能となっています。

コンテンツの配信には、さまざまな費用がかかり、その全てを広告費用だけで賄う事が出来ないので、いろんな収益の仕組みを組み合わせ、サステナブルなビジネスモデルをKDDIさんと日々模索しながら事業を進めています。

2つ目は漫画事業です。「COMIC BULL」というブランド名で、講談社とタッグを組んでオリジナルのスポーツ漫画をインターネット上で配信、販売しています。学生スポーツをテーマにしているものが多いのと、全てのタイトルが同じ街で展開するという仕組みが特徴です。ライブ配信との連携にも可能性を感じており、リアルな女子高校サッカーを配信している裏で女子高校サッカーをテーマにした漫画を展開したり、東京六大学野球のライブ配信を行いながら、同じ六大学をテーマとした漫画を展開しています。

狙いとしては漫画で題材にすることにより競技人口、ファンを増やしたいということがあります。現在、少子化が進んでおり、ただでさえ子どもの数が少なくなっている中、将来の夢にスポーツ選手を上げる子どもの数も減っています。価値観が多様化し、昔のように学生時代にスポーツをするのが当たり前ではなくなっているのです。今の時代はスポーツ関係者側が、自分たちの競技について興味を持ってもらう努力をしなければなりません。そのためのツールの一つとして漫画を活用しています。

漫画は全てオリジナルで作り、作品を漫画配信だけでなく幅広く活用できるように作家さんのご理解を得ています。ですので、SNS展開ではそのSNSに合わせ効果的に、スムーズに漫画の内容を抜粋するなどの手法が可能となっています。今後は5GやVRなどの新しい技術と掛け合わせ、ユーザーにより没入感を感じてもらえるコンテンツを生み出していきたいと思っています。

3つ目は音声コンテンツの定額制配信サービス「Now Voice」事業です。プロサッカー選手、本田圭佑さんと立ち上げたサービスで、4月にリリースしています。世の中に強い影響力を持つ、アスリートをはじめとした各界のトップランナーの声が聴ける音声サービスです。

YouTubeなどの映像プラットフォーム全盛ですが、必ずしも映像だけがコンテンツではありません。視覚を奪う映像コンテンツには消費量に限界があります。一方、音声コンテンツは通勤しながら、仕事しながらなど、「ながら」利用が出来るため可処分時間を拡張できます。また、映像などの肖像の多くは権利処理はもちろん、撮影編集にも手間が掛かります。その分、「声」には多くの「自由」があります。音声だけにすることでプライバシーも担保されます。試合直後のロッカールームからの声なども聴ける日が近いと思います。何よりも本田圭佑さんの「インターネット上のオアシスを作りたい」という思いに共感し、この音声市場に参入いたしました。

これからのスポーツ業界を見据えた、新しいビジネスモデルへの挑戦

ー今後スポーツ業界にはどのような変化が求められるのでしょうか?

今までのような、興行収入や放映権、配信権が中心のビジネスモデルから脱却しなければならなくなっていると思います。

その背景には、アスリートとファンの距離感が変わってきていることがあります。ITの発達に伴って、世の中に出回る情報量が増え、よりオープンな世界が広がって行きます。また、個人個人がSNSの普及によりメディア機能を要し、同時にリテラシーも上がってきています。その結果、コンテンツを配信するメディア側とファンとの格差がなくなりつつあります。テレビに出ているコメンテーターと、高い熱量でブログを書いている人との間に情報量の差がなくなってきています。つまり、 これまでと同様に配信されるコンテンツにプレミア感はなく、そこに高単価な広告を載せる従来のビジネスモデルは成り立たなくなると思うのです。

我々としてもこれまでコンテンツ作りに投資を行ってきましたが、これからはビジネスモデル自体を抜本的に変えたいと考えているところ。いろんなチャレンジを行い、失敗も含めて経験を積み、新しいビジネスモデルを生み出していきたいです。

HPはこちら:https://sportsbull.jp/
株式会社運動通信社
代表取締役社長
黒飛 功二朗

神戸大学経営学部卒業。株式会社電通に入社。電通では放送局の担当を経て、デジタル関連部署に退社まで在籍。夏の高校野球のライブ配信事業「バーチャル高校野球」のプロデュースを筆頭に、数多くのスポーツインターネットサービスの立ち上げに携わり、スポーツインターネットメディア事業「SPORTS BULL」に特化した株式会社運動通信社を設立。完全オリジナルのスポーツ漫画プロジェクト「COMIC BULL」、各界のトップランナーの音声が聴き放題のプレミアム音声サービス「Now Voice」などの新規サービスも展開。

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