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「スマートミラーで自宅内に本格ジムを!」バチェロレッテ参加起業家・黄 皓氏が手がける「MIRROR FIT.」の全貌とは

コロナ禍で在宅勤務が加速し、自宅でトレーニングできるオンラインフィットネスへの注目度が高まる中、日本でも鏡型のデバイスと専用アプリを使って、自宅にいながら本格的なトレーニングを受けられるサービス「MIRROR FIT.(ミラーフィット)」が登場しています。サービスを展開するミラーフィット株式会社の代表取締役社長、黄 皓(コウ コウ)氏は、パーソナルジム・エステ事業も展開しており、Amazon Prime Videoの恋愛リアリティー番組「バチェロレッテ・ジャパン」シーズン1に参加し、ファイナリストまで勝ち進んだことでも注目を集めた若手実業家です。フィットネス業界のデジタルシフトともいえる、ミラーフィット事業の展開に踏み切った理由とは。サービス内容なども含めて、黄 皓氏に伺いました。

ざっくりまとめ

・ミラーフィットは鏡型のデバイスで、鏡にさまざまなコンテンツを映し出すサービス。
・好きなトレーナーとマッチングし、ライブでマンツーマントレーニングをすることも可能。
・「自宅の中に本格的なジムを作る」。コロナ禍にビジネスのスタートを決断。
・ミラーフィットが目指すのは、家庭内の第4の神器。フィットネスだけでなく、今後、美容・コスメ・ファッションなど生活をサポートするプラットフォームになる。

鏡型のデバイスを使ってフィットネスのコンテンツやライブ映像を配信

―ミラーフィットのサービス内容について、教えてください。

ミラーフィットは、鏡型のデバイスに、専用のアプリを使って、鏡にさまざまなコンテンツを映し出すサービスです。コンテンツは、プロのインストラクターが教えてくれる筋力トレーニングやヨガなど多彩です。価格は、デバイスが14万9,800円(税抜)、毎月のサービス利用料は5,980円(税抜)です。コンテンツは、現在250本程度の準備ができており、いつでも配信できる状況です。今後、500~1,000本程度のコンテンツをオンデマンドで見ることができるようにしていく予定です。

また、トレーニングの様子をライブ配信する機能もあります。さらに、好きなトレーナーとマッチングし、ミラーフィット内に内蔵されているマイクやカメラを通じて、マンツーマンでトレーニングを受けられるサービスもあります。通常、ジムであれば筋トレ、ヨガスタジオであればヨガ、と体験できるサービスは限定されますが、ミラーフィットを使えば、自宅にいながら、さまざまなサービスを受けることができます。

デバイスは、高さ約145センチメートル、幅約56センチメートル、厚さ約3センチメートルで、当然鏡としても使用できます。自宅に置いて使っていただくほか、ホテルなどでの利用も見込んでいます。

―世の中には、トレーニング方法をオンラインで配信するサービスもあります。これらとは何が違うのでしょうか。

ミラーフィットに体全体が映るため、トレーナーの映像と自身のトレーニング姿の見比べができることです。トレーナーと同じ動きをすることで、トレーニング効果を引き上げることができます。

「自宅の中に本格的なジムを作る」コロナ禍でスタートを決断

―このようなサービスを始めようと考えた経緯を聞かせてください。

総合商社に勤務していた頃に、体調を崩したことが原点です。メキシコ駐在時、仕事の忙しさと、移動時間の長さなどから、満足な食事ができませんでした。メキシコは日本と異なり、体によい安全なものが手軽に食べられるわけではありません。不規則な食生活によって体重が増え、健康診断の数値も悪くなっていきました。

精神的にも、健全ではなかったと思います。健康よりも会社への責任感が強く、自分を大切にできていない時期でした。その時、「お金では健康を買い戻せない」「仕事だけをするために生まれてきたわけじゃない」と改めて考え直したんです。

―その後、どのように行動されましたか。

メキシコから帰国後、パーソナルトレーナーに指導を受けるジムに通い始めました。素晴らしいサービスでしたが、料金が高いため、手軽には通えない。もっと安価な場を提供できれば、事業としてチャンスがあるのではないかと考え、パーソナルジム事業を立ち上げました。これからは「人の生活を豊かにするサービスをやりたい」という気持ちもあったんです。

パーソナルジムを運営して分かったことは、自分の体に合ったトレーニングに対するニーズが増えてきているということです。29,800円(税抜)で通い放題にしたところ、サービスがバズり、例えば10人いたら8人ほどは入会してくれるようになりました。ただ、残りの2人は利用してくれない。この2人にどうにか入会してもらいたいと考えた時に、「自宅の中に本格的なジムを作ればいいのでは」と思いつきました。比較的安価で、自分と相性がよいトレーナーを選べて、自宅でできるフィットネスがあれば、残りの2人にもご利用いただくことができるのではないか。これがミラーフィット開発のきっかけです。事業作りの根底には、人がやらない「いいわけ」を無くしていきたいという想いがあります。これが、2020年3月のことでした。

―2020年7月に、ミラーフィット株式会社を設立されています。新型コロナウイルスの感染が拡大していた時期です。不安はなかったのでしょうか。

むしろミラーフィットは、コロナ禍だからこそ、スタートを決断できました。コロナが収束すれば、外出することが増え、景気も回復するでしょう。ですが、もはやこれは神から与えられた試練だと考え、このタイミングで一気に進めてしまおうと決心したのが5月です。ですので、コロナによって僕らは困ったり、自由を奪われたりもしていますが、コロナのおかげで、覚悟が決まったとも言えます。

―サービスの利用者として見込んでいるのは、どんな方ですか。

イメージしているのは、30代前半で、子どもが1歳か2歳ぐらいの女性です。お金の有無ではなく、悩みが重い層に届けたいと思っています。ジムに通いたい、自分に時間とお金を使いたいのに使えていない、という悩みをお持ちの方といえば、子どもがまだ小さな女性に多いです。 自分を幸せにしたい一方で、時間の制約があったり、「ジムに行きたいけれど、外に出ることによって子どもにコロナを感染させたくないな」と考えたり、かなり重い悩みがあるんです。自宅でフィットネスをしたいという希望は、旦那さんの理解も得やすく、子どもの遊びにもなるため、3者 win-winではないかと思います。

さらに今後、ターゲットとなり得るのは、高齢者の方ではないかと思います。高齢者施設は人手不足が続くでしょうし、リハビリなどで人の代わりになるツールが必要だと考えます。ですがデバイスの特性上、現時点で相性がよいのは、SNSを使う30-40歳代の女性ですので、まずはこの層に訴えかけて、広めていくのが最適だと考えています。

ミラーフィットが目指すのは、フィットネス以外のサービスも付加した家庭内の4種目の神器

―フィットネスをデジタル化するメリットを教えてください。

消費者側と供給者側に共通するメリットとしては、時間と人と場所の拘束がないことです。消費者サイドではこれまで、ジムに行く必要があるという物理的な場所の問題を抱えていました。デジタルで同じ体験価値を再現できれば、オフラインよりもオンラインを選択する方が増えてくると思います。

一方で、事業者側のメリットとしては、採用がしやすくなることです。ジム運営事業では、お客様の数に対応して、トレーナーを採用する必要があります。ですが、拘束時間が長くなるため、トレーナーを十分に確保できているわけではありません。

トレーナーがオンラインでサービスを提供できるようになれば、稼働していない拘束時間に大きな付加価値を生むことができます。ミラーフィットは、トレーナーにとって新しい労働の場になるのです。

―リアルなフィットネス事業と競合することもありえるのではないでしょうか。

日本の人口は1億5,000万人です。そのうち、フィットネス人口は514万人です。残り1億4,500万人います。500万人はこれからもジムを使うと思います。オンラインのサービスは、1億4,500万人の中からユーザーが増えていくと考えています。

ただし、家でもできるサービスと、ジムだからこそ受けられるサービスの線引きを明確にする必要はあります。その違いを分かりやすくすることで、異なる層のユーザーを開拓できると考えています。

また、家電における「三種の神器」という言葉がありますが、ミラーフィットを4種目の神器に育てていきたいと考えています。ミラーフィットを使って運動したり、ヘアアレンジをしてもらったり、 洋服が買えたり、アニメやアバターで存在するコンシェルジュが「そろそろ水を発注しなくて大丈夫なの?」とか「今日は筋トレしなくていいの?」と言ってきたら、何だか楽しくなるだろうなと。

―デジタル化が進めば、データを集めやすくなります。その活用やAIによる価値提供の進化もあるのでしょうか。

今週行ったトレーニングの進捗状況や、ワークアウト数、成果もデバイスに記録されるため、もちろんデータとして見ることができます。将来的には、体重計や時計、体組成計をインターネットでつなぎ、自分の体の状況をより正確に把握できるようになるといいなと思っています。

また、トレーナーが指導するよりもAIの方が正しく指導できるとすれば、極端に考えるとトレーナーは別の仕事を探すことになるのかなとも思います。どこの業界でも必ず起こり得る問題ですが、人間はとても賢い生物です。進化と破壊の過程として、環境の変化に適応した、人間にしかできないサービスの提供ができるようになると思います。

美容・コスメ・ファッションなど、生活にサポートするプラットフォームに

―今後の事業展開について、教えてください。

僕らの思いとしては、第4のデバイスを通じて、私生活やビジネスにおける革新的な提案を進めていきたいです。この想いが、僕らの大前提です。人が苦痛を感じているフィットネスという領域を、家庭と生活の中にしっかりと定着させていきたいと思います。ミラーフィットの「フィット」は、フィットネスという意味だけではなく、「鏡がフィットする、自宅にフィットする」という意味も込めています。トレーニングだけではなく、ヘルスケア、美容やコスメ、ファッションなど、さまざまな領域に進出して、人の生活をサポートする。ライフスタイルをサポートするデバイスになっていくことが僕らの一番の想いです。

そのためにも、まずは軸をぶらさずにフィットネスの領域で、強く認知してもらう必要があります。価値を発揮できるサービスをさらにインストールして、人の生活を変えていけるようなサービス、会社にしていきたいと思っています。

―やはりプラットフォーマー寄りですね。

そうですね。初期段階は、自社コンテンツを当然のごとく導入していきますが、 一番健全なのはやはり CtoC コンテンツだと思っています。AIに代用されないサービスとは何かと言うと、人の魅力なんですよね。ですので、僕らが機械的に導入したコンテンツよりも、その個人の魅力があらわれるコンテンツを通して「運動は下手くそだけど、この人のトレーニングなら受けたい」という感情に訴えかけることが大事だと思います。

自分たちが提供するレッスンコンテンツとは別に、マッチングやライブ配信など CtoC コンテンツも今後導入していきます。全く知名度のなかった若者が、100万人のフォロワーを抱える時代です。誰にでもその可能性はあるし、AIにまだまだ代替されないものだと思います。CtoCを促し、プラットフォーマーとしての立ち位置を貫きたいと思います。

―海外展開も視野に入れていますか。

北米と中国では類似サービスがたくさんあるので、僕らが最優先で進出する市場ではないと思っています。一方で、私自身が中国で貿易の会社を営んでいるので、デバイスの生産には強みがあります。世界の工場である中国との調整を自社でできることは、今後大きな利点になるかと思っています。
MIRROR FIT. は、専用のミラーデバイスと専用アプリによって、自宅にいながらプロが監修した本格的なトレーニングプログラムを簡単に体験でき、同じ志を持つ仲間とオンラインで繋がりながらフィットネスを楽しむことができるサービスです。インストラクターや著名なパフォーマーがユーザーのパートナーとなり、自宅でできるフィットネスプログラムを提供します。
MIRROR FIT.(ミラーフィット)

MIRROR FIT. は、専用のミラーデバイスと専用アプリによって、自宅にいながらプロが監修した本格的なトレーニングプログラムを簡単に体験でき、同じ志を持つ仲間とオンラインで繋がりながらフィットネスを楽しむことができるサービスです。インストラクターや著名なパフォーマーがユーザーのパートナーとなり、自宅でできるフィットネスプログラムを提供します。

黄 皓
ミラーフィット株式会社 代表取締役社長

中国生まれ、中国育ち。日本で一番日本語がうまい中国人を目指して日々精進。大手総合商社を脱サラし、現在は中国での国際貿易・物流会社の経営に加え、日本ではスマートミラーを使って自宅でできる本格的なオンラインフィットネスを提供するミラーフィット株式会社と、パーソナルトレーニング、セルフエステ、有酸素マシンが定額29,800円(税抜)で使い放題なサービス「KARADA BESTA」を運営するRILISIST株式会社を経営。2020年には「バチェロレッテ・ジャパン」シーズン1に参加。

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