キャッシュレス時代の「貯金」に関する調査が公表 スマホで貯金をしたい人は「目標額が高い」傾向
2019/12/2
2019年7月に個人のお客さま向け新マネーサービス「BANK」の提供を開始した株式会社あおぞら銀行は、本格的なキャッシュレス時代を迎えた現在に、「お金を貯める道具である貯金箱」に着目し、「貯金箱のいま」や「キャッシュレス時代の貯金」に関するアンケート調査を実施、結果を発表した。
【調査結果概要】
貯金箱の利用実態を調査したところ、10人に4人が大人になっても継続して貯金箱を使い貯金をしていることがわかった。
2. 現在貯金箱を使っていない理由
一方で、10人に6人は貯金箱を使うことを止めており、その理由として、1位「お金が貯まらなかったから」、2位「金額を数えるのが面倒だったから」、3位「貯金できる金額が少ないから」という結果になった。
3. 若い人ほど、「貯金が楽しいから」貯金箱を使っている
また、あえて貯金箱を使う理由として「貯金が楽しいから」と答えた人は、20~30代の若年層ほど多い結果となり、貯金箱の持つ「コツコツ貯める」という行為が若い人に受け入れられていることが伺える。
4. 「思い描いたとおりの貯金ができている」のは3人に1人。ショッピングの時に現金で支払う派より、キャッシュレスで支払う派の方が、より強く「思い描いた貯金ができている」と感じている
「思い描いたとおりの貯金ができているか」を訊ねたところ、「できている」と答えた人は3人に1人という結果となった。この結果を、普段買い物の支払い時に「現金で支払う派」と「キャッシュレスで支払う派」に分けて集計すると、「できていると」と答えたのは現金派が27%に対してキャッシュレス派が40%という結果になり、現金派よりキャッシュレス派のほうが貯金上手であることが伺えた。
5. 「スマホで貯金を管理したい」は60代でも30%以上、20~30代では50%
60代でも、31%が「スマホアプリなど、スマートフォンで貯金を管理したい」と回答し、シニア層でもスマホでお金を管理したい意向を持つ人が少なからずいることがわかった。また、20~30代では過半数が「管理したい」と回答し、若年層はキャッシュレス志向がより強いことが伺える。
6. スマホで貯金をしたい人は「貯金目標額が高額」な傾向
さらに、スマートフォンを使ったデジタル貯金箱があれば利用したいと思う人は「貯金の目標金額が高額」な傾向があることがわかった。
【調査結果詳細】
「現在利用している貯金方法」についての質問では、「金融機関」という回答が約9割とダントツに多かったが、「貯金箱」を利用しているという回答も約4割という結果だった。貯金の方法として、貯金箱のニーズがまだまだあることが伺える。
一方で、貯金箱での貯金を止めた人に「貯金箱を使わなくなった理由」を質問したところ、「お金が貯まらなかった」という回答が最も多い結果となった。他にも、「金額を数えるのが面倒だった」や「貯金できる金額が少ない」といった、貯金箱だからこその物理的な制約で止めた人が多くいることがわかる。
「貯金箱で貯金をする(していた)目的」を質問したところ、20代の200人中78人が「貯金をすること自体が楽しい」と回答。「具体的な目的は作らず、貯まったお金で何を買うか考える」に次ぐ2番目に多い答えとなっており、若年層は目的を持たずに貯金箱での貯金自体を楽しむ傾向にあることがわかった。
「思い描いたとおりに貯金できているか」訊ねたところ、「そう思う」、「ややそう思う」と回答した人は35%という結果だった。
今後の貯金については、60代でも31%が「スマホアプリなど、スマートフォンで貯金を管理したい」意向があることがわかった。シニア世代にもキャッシュレスが普及し始めていることが伺える。
また、20~30代では過半数が「スマートフォンで管理したい」と回答し、若者世代ではさらにキャッシュレスによる貯金管理意向が高いことがわかり、今後、スマートフォンでの貯金管理の需要拡大があると考えられる。
「スマートフォンなどによるデジタル貯金箱があれば利用したいと思う人」の76%が、貯金の目標金額が「3万円以上」と高額で、「10万円以上」の人も47%に及ぶということがわかった。
【調査概要】
調査対象:全国の20歳~69歳の男女 合計1,000名
調査方法:インターネット調査 2019年10月3日~10月4日
※文中および図表中の構成比は小数点以下を四捨五入のため合計が100%にならない場合がある。